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【球団人事】カブスのエプスタイン社長らフロント陣が2021年まで契約延長

 

シカゴ・カブスがセオ・エプスタイン野球編成部門社長に加え、ジェド・ホイヤーGMジェーソン・マクロード選手育成部門ディレクターと2021年まで契約を延長した。

 

 

球団人事

 

 

ホイヤー、マクロード 両氏は、2011年11月にカブスのフロントへ入閣。先日、契約延長したセオ・エプスタイン野球編成部門社長と共にチーム再建に取り組んだ人物だ。

 

 

カブスは今季、9月29日時点で102勝57敗の両リーグ最高勝率(.642)をマーク。 81年ぶりの100勝シーズンを記録したのはもちろん、1871年創設以来、球団史上3回しかなかった2年連続のプレーオフ進出を果たした。

 

 

その原動力は、成長著しいクリス・ブライアントら若手の獲得とベテランのベン・ゾブリストやクローザーのチャップマンの補強。そうした選手たちをポストシーズンに導いたマッドン監督の招聘など、フロントの功績が大きいといえる。

 

 

2012年には101敗(61勝)を喫したカブス。シーズン100敗した球団が4年以内に100勝以上を記録したのは、メジャー史上でも3回目の快挙となっている。

 

 

噂によれば、エプスタイン氏の契約は5年5000万ドル超で、これまでの記録となっているロサンゼルス・ドジャースの野球運営部門社長であるアンドリュー・フリードマン社長の契約を上回って球団フロント幹部としては最高給になったとのこと。

 

 

人気は全米一だが、万年Bクラスだったチームが81年ぶり100勝で地区優勝。1908年以来、108年ぶりのワールドシリーズ制覇も見えてきた。

 

 

そう言えばエプスタインは、2004年にレッドソックスGMとして「バンビーノの呪い」を解くワールドシリーズ制覇を成し遂げている。

 

 

当然のことながらワールドシリーズ制覇を果たせば球団の資産価値は急激に上昇する。オーナー側にとってはそれを成し遂げることができる球団幹部をとどめるために資金を使うことは、一番効率の良い投資なのだろう。

 

 

フォーブスの試算によると2014年にサンフランシスコ・ジャイアンツワールドシリーズ制覇を果たした後に、資産価値が1年前のおよそ2倍となる20億ドル(2100億円)に跳ね上がったらしい。

 

 

エプスタイン社長が、カブスで「ビリー・ゴートの呪い」を解けば、5年5000万ドルも安いと言えるのかもしれない。