ア・リーグの投手部門のタイトル争いで、防御率トップだったニューヨーク・ヤンキースの田中将大に思わぬ23歳の伏兵が現れた。
MLB 個人タイトル争い
デトロイト・タイガースのルーキーで「隠れ1位」だったマイケル・フルマーが現地23日、ロイヤルズ戦に先発し、7回1失点で11勝目をあげるとともに規定投球イニングに達して、防御率2.95で、同3.07の田中を抜いてトップに躍り出た。
【AL防御率】
①マイケル・フルマー(DET)2.95
②田中将大(NYY)3.07
③リック・ポーセロ(BOS)3.08
④コーリー・クルーバー(CLE)3.11
⑤アーロン・サンチェス(TOR)3.12
23歳のルーキー右腕は、2011年のMLBドラフト1巡目追補(全体44位)でニューヨーク・メッツから指名されプロ入り。
昨年7月31日にヨエニス・セスペデスとのトレードで、ルイス・セッサと共にデトロイト・タイガースへ移籍した。
プロスペクトランキングでも常に上位で、メジャーデビューとなった4月29日のミネソタ・ツインズ戦では、5回2失点で初登板初勝利を飾った。
デビューから8試合目の登板となった6月6日に防御率を2点台に乗せ、その後、3点台になった時もあったが、この日、25試合目の先発で今季の投球回数が155回2/3となって規定投球回数に到達。リーグトップに躍り出た。
That's 🔥🔥🔥🔥🔥🔥🔥🔥🔥 strikeouts through 7⃣ innings for @MFulmer12! pic.twitter.com/DDJnGlD188
— Detroit Tigers (@tigers) 2016年9月24日
前日まで防御率3.07でトップに立っていたヤンキースの田中は、右腕の筋肉の張りのため予定されていた次の登板を回避している。
日本人投手として初めてとなる防御率のタイトル獲得なるのか、おそらく残り1試合の登板になるエリート・スターター達の防御率争いにも注目したい。