現地21日、マーリンズの1勝2敗で迎えた対ナショナルズの第4戦は、「1番ライト」で先発出場したイチローが、剛腕マックス・シャーザーから2安打を放つなどチームをけん引。5対1で勝利している。
シャーザーといえば昨シーズンんも6月と10月の2度、NO‐NOをマークするなど、メジャーを代表する右腕。1,400イニングス以上投げた投手の中でも奪三振率9.78は現役トップ。
イチローもここまで対シャーザーは、レギュラー&ポストシーズンで35打数7安打(打率.200)と抑え込まれていた。
1番ゴードンと4番スタントンを休ませたマーリンズは、1番イチロー、4番オスーナというラインナップ。結果的には、それが功を奏したが、初回のイチロー対シャーザーのマッチアップは見応えがあった。
イチローの第1打席。逆玉になったシャーザーの2球目をセンター前に弾き返したイチローはさすがだったが、その後に塁に出た時の存在感が凄かった。
シャーザーは、イチローの“足”を警戒してセットポジションから明らかにリズムを崩していた。3番イエリッチに対する初球、2球目など警戒するあまりインターバルをとりすぎて主審からの“タイム”が2度も入った。
結局、フルカウントからイエリッチにもレフト前に合わされ、4番オスーナに3ランを左翼席に運ばれた。
シャーザーはリズムを崩し3回を終えて60球。ゴードン、スタントンの主軸を休ませたマーリンズが、相手の大エースを打ち崩した。
昨年のシャーザーは、対マーリンズパークでは防御率1.29(2勝0敗)とカモにしていたが、イチローを背中に背負う脅威がシャーザーのリズムを狂わせた。
Marcell’s homer off Scherzer backs @TKREFRESH22's solid start: https://t.co/n12ujutgxX #FISHWIN pic.twitter.com/TRSWbY1s27
— Miami Marlins (@Marlins) 2016年4月21日
イチローは3打席目も芸術的なレフト前ヒットをライナーで運び、この日は3打数2安打、1四球、2得点。MLB通算安打を2,942本にした。
守備でも2回に右中間への浅いフライをスライディングしながら捕球。6回にもライナー性のあたりをスライディングキャッチで好捕した。
試合は、マーリンズが6回から4投手をつなぐ継投策で逃げ切った。なお、初回にナショナルズのB.ハーパーが、マリナーズの先発T.コーラーからバックスクリーンに叩き込む第8号ソロを放っている。