MLB メジャーリーグ物語

海を渡ってMLBで活躍する日本人メジャーリーガーたち

Wソックス、ラローシュの引退騒動 選手会も巻き込む大騒動に発展!?

 

このブログでも3月16日に紹介したホワイトソックスのベテラン選手アダム ラローシュの突然の引退宣言が思わぬ事態に発展している。

 

 メジャーキャリア12年間で7球団を渡り歩いたスラッガーアダム ラローシュが突然の「現役引退」ニュースは、CBSスポーツなど複数のメディアが現地15日に報じている。

 

ラローシュは同日朝、所属するホワイトソックスのチームミーティングで野球から身を引くと関係者に伝えたとのこと。 突然の引退宣言に、チームメイトからは「一晩寝て考えろ」とアドバイスされたそうだが、ラローシュ本人は「この決断に自信を持っている」と話しており、その意思は固いようだった。

 

 

ラローシュは年俸1300万ドル(約14億5000万円)の1年の契約期間を残しながらも引退を発表した。

 

しかし、その後、ラローシュが引退宣言をした真相がわかってきた。

 

理由はクラブハウスにロッカーがあるほど大事にしていた14歳の息子ドレイク君が、強化責任者のケニー ウィリアムス氏から部分的な立ち入り禁止処分を受けたことだった。記事によると、ラローシュは移籍時に家族のクラブハウスへの立ち入りを契約書に入れていたという。

 

(なんか笑える内容だが、家族を何よりも愛するアメリカンファミリーをイメージさせる話だ)

 

話が大きくなったのは、その後だった。チームメイトの怒りが収まらなかった。

 

いつもクラブハウスやグラウンドで見かけるラローシュの息子は、チームメイトからも可愛がられていた。この愛されていたラローシュ家に対するクラブ側の決断に選手たちが激怒した。

 

16日のオープン戦でボイコット寸前までに事態は紛糾し、ベンチュラ監督がなだめて何とか試合開始を迎えることができたと伝えられている。

 

だが、選手の怒りは収まらず、エースのクリス セール投手がウィリアム氏の行動に激怒。

 

セールは強化幹部に対する批判をメディアに大展開したという。そして、自分のロッカーにラローシュのユニフォームを2着掲げるなど、フロントの対応のまずさを糾弾し、一歩も引く様子はないという。

 

 

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MLB選手会にも今回のラローシュ問題の調査を依頼するなど、スプリングトレーニング中のメジャーを揺るがすほどの「大騒動」に発展している。

 

ラローシュは、ナショナルズから移籍1年目の昨季、主に指名打者として127試合に出場して打率.207、12本塁打、44打点で、打率は自己ワーストだった。

 

しかし、ブレーブス時代の2005年から6年連続で20本以上の本塁打を記録。シーズン30本塁打を2度(06年、12年)マークしている長距離砲。 

 

ラローシュのキャリア12年間の通算成績は1605試合に出場して打率.260、255本塁打、882打点、出塁率.336、OPS.798。

 

2014年のシーズン終了後、ホワイトソックスと2年総額2,500万ドル(28億3,000万円)で契約したラローシュは、このままユニホームを脱ぐことになれば、今季の年俸1,300万ドル(約14億7,000万円)を失うことになる。