イチローがタイ・カッブの記録を破ったその瞬間、日米通算の参考記録とはいえイチローが残したその偉業に対してセントルイスの野球ファンが敬意を払っていることは十分に感じられた。
イチロー伝説
「ベースボールプレイヤーが後世に残す遺産(レガシー)はおそらく3つある」という記事を読んだことがある。
そのひとつが「数字」。数字が名プレイヤーを作るとも言われています。今回は、イチローの数字(記録)にまつわるお話を簡単に紹介したい。
イチローと言えば、これまではメジャーリーグ史上年間最多安打記録262、10年連続200安打でした。来季に期待されるのが、MLB3000本とMLB500盗塁。盗塁は、あと「3」なので、ひょっとすれば今季に達成される可能性が残されている。
シーズン前にも紹介したが、3000本と500盗塁となれば、この100年の歴史を持つリーグで過去に6人しかいない大記録だ。
- ホーナス・ワグナー(1897年~1917年/ピッツバーグ・パイレースなど)
- タイ・カップ(1905年~1928年/デトロイト・タイガースなど)
- エディ・コリンズ(1906年~1930年/シカゴ・ホワイトソックスなど)
- ルー・ブロック(1961年~1979年/カージナルスなど)
- ポール・モリター(1978年~1998年/ミルウォーキー・ブルワーズなど)
- リッキー・ヘンダーソン(1979年~2003年/アスレチックスなど)1位1406盗塁
- イチロー・スズキ(2001年~/マリナーズ、ヤンキース、マーリンズ)?
さらに、日米通算安打は、ピート・ローズの4256まで、あと「55」に迫る4201本。日米通算700盗塁まで残り「4」に迫っている。日米700盗塁という記録はMLBで10人、日本で福本豊さん1人。歴代12位という、まさに金字塔になる。
ルースと言えば714。アーロンと言えば755。日本人では王貞治さんの868。さて、イチローはどんな数字が代名詞になるか?楽しみだ。