岩隈は、初回に4失点。昨年3試合に投げて防御率5.94と苦手にしている同地区ライバル相手にピリッとしない内容の今季初先発でした。
MLB2015
NHKのインタビューなどでも決め球のスプリットに慣れてきている相手に対して、今季はスプリットを生かすためにもカーブや高めへの配給など「高低差」を意識した配給にしたいとコメントしていましたが、威力の落ちる変化球が高めに入れば、メジャーを代表するスラッガーは見逃してくれません。
3番プホルズへの2球目は、明らかに失投。逆球になったシンカーが甘く入ってレフト上段へ運ばれた。昨年.185に抑えていた打者だけに悔いの残る1球でした。
1球目に2シームでインハイに攻めて上手い感じで打者を起こしていただけに残念でした。2球目はズニーノが外角に構えていたので、狙い通りアウトローを攻めるはずが真ん中高めに入ってしまいました。
その後の2失点は、SSミラーのまずい守備(記録はヒット)と名手2Bカノーのタイムリーエラーという不運も重なって2点を献上しました。
5回、6回は岩隈本来の持ち味で、なんとか踏ん張って6回を投げきり、自責4点に抑えたのは評価できるとしても、相手の飛車角、2番トラウト、3番プーホールズに打点を許すという後味の悪い点の取られ方でした。
それでも、ブルペン陣が昨年のリリーフ防御率 2.59(MLB1位)の力を発揮して試合は締まりましたが、終盤の8回に追い付くチャンスを演出したときに相変わらずタイムリーが出ず、本塁打だけの得点という“マリナーズらしい”ゲーム展開でした。
とくにFA加入の4番クルーズの不振が気になります。マリナーズに移籍して調子の出ない選手を何人も見てきましたから。
一方、キャリア通算521本塁打を放ったエンゼルスのプホルズは、テッド・ウィリアムズ、ウィリー・マッコビー、フランク・トーマスの殿堂入り3人と並び、歴代18位に浮上しています。
【GAME3】 ◇4/8/2015◇セーフィコ・フィールド
チーム | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 |
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エンゼルス | 4 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 |
マリナーズ | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 3 |
- 【マリナーズ】
- ●岩隈(0勝1敗)
- オルソン
- スミス
- ファーカー