先発ローテーションのコマ不足が深刻だったカージナルスが、その整備を積極的に進めている。先日のランス・リンに続いてベテラン右腕カイル・ギブソンを追加した。USAトゥデーのボブ・ナイチンゲール記者らが伝えている。
MLB契約情報
先発ローテーションの整備が今オフの課題であるカージナルスが先発右腕カイル・ギブソンと1年1200万ドルと2年目の2025年が1200万ドルの球団オプションになる契約で合意した。
モゼリアック編成本部長が獲得したリンもギブソンも実績ある投手で、1年契約は編成する側からすれば最高のパターンだ。
One year contract with an option in 2025 https://t.co/9T1Mah9P2f
— Bob Nightengale (@BNightengale) November 21, 2023
2013年にツインズでメジャーデビューしたギブソンは、メジャー11年で通算104勝100敗、防御率4.55。2年目の2014年と7年目の2019年に13勝をマーク。レンジャーズに所属していた2021年に初のオールスターに選出された。
その後、フィリーズにトレードされ、2022年は31試合に先発登板して10勝8敗、防御率5.05。チームがワールドシリーズまで進出したポストシーズンでは救援として2試合に登板し、計2.1イニングで無失点だった。
36歳の今季は、オリオールズで33試合に先発して192イニングを投げ、15勝9敗、防御率4.73、157奪三振を記録。メジャー11年間で8度の2ケタ勝利をマークしており、今季の15勝は自己最多だった。
これでカージナルスはマイルズ・マイコラス、スティーブン・マッツと合わせて、先発ローテーション5枠のうち4枠が埋まったが、4人とも30代でシーズン中盤から後半にかけてのスタミナが心配される。
The Cardinals have reportedly agreed to a 1-year deal with RHP Kyle Gibson, according to https://t.co/Z3s2EphcSH's @JohnDenton555. pic.twitter.com/eOurrtQckY
— MLB (@MLB) November 21, 2023
残った最後のピースは、先発ローテーションの軸となるような投手の獲得だろう。
これについてはモゼリアック編成本部長は「まだまだやらなければならないことはある」と話しており、投手の補強が完了していないことを強調しているが、最後のピースは簡単には埋まらないような気がする。
ブレイク・スネルか山本由伸。その獲得に失敗すればマーカス・ストローマンやソニー・グレイ。または、トレード市場でコービン・バーンズなど。
いずれにしてもエース級の獲得は複数球団による熾烈な争奪戦になるだろう。山本由伸が早めに決まれば市場は動き出しそうな気がする。