MLB メジャーリーグ物語

海を渡ってMLBで活躍する日本人メジャーリーガーたち

今永昇太のメジャー移籍を米メディアの大物者記者も報道

 

千賀滉大のメッツでの活躍は日本人投手の実力を改めてメジャーリーグの関係者に証明してみせたが、このオフにもNPBを代表する投手がメジャー移籍を目指している。

 

 

MLB移籍情報 

 

メジャーでも注目の左腕・今永昇太

 

ニューヨークポストの記者で著名なスポーツアナリスト、ジョン・ヘイマンが自身のSNSで横浜DeNAベイスターズの今永昇太のメジャー移籍を伝えている。

 

 

 

ジョン・ヘイマンは、

今永昇太は月曜日にポストされる予定で、MLBフリーエージェントとして契約できるようになる。横浜ベイスターズのオールスター選手である今永は、チェンジアップと制球力で知られる左腕で、WBCで日本が優勝決定戦でアメリカ代表に勝利した。

と紹介している。

 

ベイスターズが容認

 

11月11日、横浜DeNAベイスターズが今永昇太の今オフでのメジャー移籍を容認したことを発表した。

 

今永のメジャー挑戦は以前から有力視されていたが、所属球団が容認したことから今後、正式にポスティング公示されたあと、45日間の交渉期間がスタートする。

 

MLB公式サイトでも高い評価

 

メジャー公式サイト「MLB.com」でも現地時間11月11日、「ショウタ・イマナガを知る」と銘打ったトピックを配信。

 

WBC決勝でのポール・ゴールドシュミットから三振を奪ったエピソードや昨シーズン記録したノーヒット・ノーランのことにも触れ、「オリックスのヤマモトや千葉ロッテのロウキ・ササキと同じく、イマナガもNPBでノーヒッターを達成したことがある。イマナガがノーヒッターを達成したのは昨シーズン、2022年6月7日の北海道日本ハムファイターズ戦だった」と紹介。

 

移籍情報サイト「MLBトレード・ルーマーズ」でも先日公開したFA選手ランキングトップ50において、今永に10位という高評価を与えている。

 

さらに、MLB公式サイトが15人の記者投票により作成した「FAスターター・ランキングトップ10」でも山本由伸が1位、今永昇太が8位にランクインしていた。

 

 

 

今永昇太のストロングポイント

 

9月に30歳になった今永は今季、148イニングを投げ、防御率2.80を記録。奪三振と与四球の比率(K/BB)は7.25だった(174奪三振/24与四球)。

 

MLB公式サイトでも「最も興味深い球種はスプリッターかもしれない。MLBに来た他の日本人投手のスプリッターと比較すると、ニューヨーク・メッツのコウダイ・センガのゴーストフォークに近い」と分析。

 

ストライクを先行させるコマンド(制球力)の良さも評価できるが、MLBの左腕投手でスプリッターを武器に活躍している投手は珍しく、左腕の角度から鋭く落ちるスプリッターを経験していないMLBの打者たちが戸惑うことは間違いないような気がする。

 

日本をWBC優勝に導いた今永昇太

 

大きなお世話だが、MLBで好成績を残すにはパークファクターも影響すると思うので、できればヤンキースレッドソックスなどが所属するア・リーグ東地区のチームは避けたほうが良い。

 

この地区のボールパークは打者有利の球場が多くパワーヒッターが、こすっただけでスタンドインするようなケースが多いので注意が必要だ。とは言え横浜スタジアムもそれほど広くないので、心配はいらないかもしれないが...。

 

登板試合数より被本塁打数が少ないというのは今永の評価したいポイントだろう。

 

MLB公式サイトのマーク・フェインサンド記者は、移籍先の候補にドジャースジャイアンツ、マリナーズの3チームを挙げている。

 

スターターのプライオリティーは高い。複数の球団による争奪戦になる場合が多い。獲得には高額の補強資金が動くことから(大物野手を除いて)各球団ともエリートクラスのスターターを獲得して先発ローテーションの編成から始めることが多い。

 

そういう意味では大谷翔平や山本由伸が早く決まれば、今永も12月上旬のMLBウインターミーティング前後に決まるかもしれない。

 

能力のある投手だけに早めに決まって、準備期間をたっぷりとって、スケジュール的に余裕をもってメジャーに挑戦してほしい。