MLB メジャーリーグ物語

海を渡ってMLBで活躍する日本人メジャーリーガーたち

ブルージェイズの菊池雄星 後半戦も抜群の安定感で勝利に貢献

 

ブルージェイズ菊池雄星投手が15日(日本時間16日)、本拠地でフィリーズ戦に先発登板。6イニングを4安打1失点と好投しチームの勝利に貢献した。

 

 

MLB2023 GAMEDAY

 

 

フィリーズがエース格のザック・ウィーラーと菊池雄星の先発でスタートした2連戦GAME1は、両投手とも好投して5回終了時点までノースコアの投手戦になった。


6回にフィリーズが1点を先制したが、その裏、ブルージェイズが4番ジョージ・スプリンガーのタイムリーで同点に追いつく。


そして8回、ブルージェイズが5番キャバン・ビジオの押し出し死球で勝ち越し、9回はクローザーのジョーダン・ロマノが三者凡退に抑え2対1で勝利。

 

アメリカン・リーグワイルドカード争いで3位につけているブルージェイズが辛くも逃げ切った。

 

ブルージェイズは菊池の好投で貯金13となり、ポストシーズン(PS) 進出圏となるワイルドカード3位をキープしている。PS進出確立は71.4%。

 

 

 

 

菊池は6イニング84球(ストライク58球)で、被安打4、奪三振7、無四球の好投。今季の防御率は3.44まで向上。打線の援護がなく、メジャー二ケタ勝利の10勝目こそ逃したが、直近4試合連続でクオリティスタート(QS)、先発ローテのションの一角として期待に応えている。

 

 

後半戦防御率ランキング(20イニング以上)

1. ロレンゼン(PHI) 1.26
2. 菊池(TOR) 1.29
3. ウォーカー(SF) 1.33
4. アサッド(CHC) 1.50
5. シルセス(LAA) 1.59
6. グラスノー(TB) 1.64
7. フランス(HOU) 1.77
8. ウィリアムス(CLE) 1.80
9. スネル(SD) 1.97
10. バイビー(CLE) 2.09

 


これで今季の成績は24試合、128.1イニング、9勝4敗、防御率3.44、WHIP1.21、奪三振132、9イニング換算の奪三振率9.26。奪三振率は昨季の11.09より下降しているが、9イニング換算の与四球率が5.19から2.45に大幅改善している。


投手としての制球力の向上が好成績につながっていることが分かるスタッツだ。

 

 


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菊池は、威力の増したボールをストライクゾーンに投げ込んで勝負していくスタイルが完成しつつあるように見えた。


初球ストライクで打者を追い込んで凡打に打ち取る投球術。球数を厳しく管理するメジャースタイルが身についいてきた証拠かもしれない。


8月と9月はメジャーリーガーにとって最も重要な月だ。活躍すればポストシーズンへ導いた貢献者として称賛もされる。下位チームの選手ならストロングフィニッシュで来季への契約更改のプラスになる。