全米野球記者協会(BBWAA)の記者投票による今季の「サイ・ヤング賞」の受賞者が発表され、ア・リーグ(AL)は、ブルージェイズの左腕ロビー・レイ、ナ・リーグ(NL)はブルワーズの右腕コービン・バーンズが、それぞれ受賞した。
MLB2021 「サイ・ヤング賞」
レイは30人の投票者から1位票を29票獲得。32試合に先発してリーグ最多の193回1/3を投げ、13勝7敗、防御率2.84、FIP3.69、248奪三振。「最優秀防御率」と「最多奪三振」の二冠を獲得している。
ブルージェイズの投手としは、2度受賞のロジャー・クレメンス(1997年、98年)、ロイ・ハラデイ(2003年)に次ぐ4人目のサイ・ヤング賞受賞者になった。
前年の防御率6.62からの見事なバウンスバックだが、9イニング換算の与四球数が、2019年の9.0、昨年の6.1から今季は2.4に大幅な改善がみられ、その結果、WHIP1.045はリーグトップで安定感が増した。
奪三振の9イニング換算11.5もリーグトップ。通算の同奪三振数11.2は歴代でもトップの数字だ。
2021 AL Cy Young Award: Robbie Ray, Blue Jays
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— BBWAA (@officialBBWAA) November 17, 2021
バーンズは28試合に先発して167イニングを投げ、11勝5敗、防御率2.43、234奪三振の好成績をマークし、FIP1.63はMLBトップ。ブルワーズではロリー・フィンガース、ピート・ブコビッチに次いで3人目の選出だ。
ここでも紹介したが開幕から無四球での58奪三振のMLB記録を樹立。現地時間8月11日にはMLBタイ記録の10者連続奪三振をカブス戦で記録した。これは1970年にトム・シーバー(メッツ)、今年6月にアーロン・ノラ(フィリーズ)がマークした記録と並ぶ記録だった。
しかし、投票では1位票を12票、2位票を14票獲得し、合計151ポイントで、2位のザック・ウィーラー(フィリーズ)とは10ポイント差だった。
2021 NL Cy Young: Corbin Burnes, Brewers
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— BBWAA (@officialBBWAA) November 17, 2021