MLB メジャーリーグ物語

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大谷翔平、降雨による長時間の中断で2回降板 エンゼルス連敗ストップ

 

フェンウェイパークレッドソックスエンゼルス戦GAME4は、横を走るボストンマラソンの影響で年に一回だけ午前中(現地時間午前11時10分、日本時間午前0時10分)スタートする珍しい試合だったが、あいにくの雨で1時間遅れて始まった。

 

 

大谷翔平NEWS

 

 

気温9度の寒さの中、マウンド整備で9分間も雨に打たれて待たされた大谷翔平は、防寒ジャンパーのジッパーが壊れたり、捕手との通信装置「ピッチコム」に不具合が生じたり、トラブルが続いて可哀想だった。

 

3回1死一、二塁のエンゼルス攻撃中に降り出した豪雨の影響でグラウンドには全体を覆うシートが広げられるなど再三中断になった。

 

そうした影響もあって、1時間25分後の試合再開時には両軍とも先発投手が交代している。

 

大谷は先発したが、この長時間の中断の影響もあって投手では2イニング31球で降板、その後は打者として出場した。

 

大谷と吉田正尚の直接対決は1回裏に実現し、カウント1-2から空振り三振で大谷に軍配が上がった。

 

 

大谷は、7人の打者にノーヒットピッチングで奪三振3、与四球1だったが、四球で出した走者がワイルドピッチで3塁まで進み内野ゴロの間に生還し、失点1が付いた。これで通算の防御率は0.86に少し低下している。

 

大谷の後を継いだエンゼルス2番手のタッカー・デービッドソンが今季初勝利。9回に登板した6人目のカルロス・エステベスがなんとか2セーブ目を記録した。彼も制球が課題だろう。

 

レッドソックスは2番手のカッター・クロフォードが6.1イニングを1安打無失点に抑える好リリーフ。

 

最終回もラファエル・デバースのタイムリーで1点を返し一打逆転まで追い詰めたが、最後は吉田が凡退し、エンゼルスが辛くも逃げ切って同カード4連敗を回避した。

 

 

ルーキーのザック・ネト遊撃手にメジャー初安打が出ている。エンゼルスはトラウトやレンドンの主力2人を休ませて連敗を阻止できたのが大きいといえるかもしれない。これで勝率5割に戻した。明日からはニューヨークでのヤンキース戦だ。


この日の大谷の打撃成績は、第1打席がセンターへのクリーンヒット、第2打席が一二塁間をゴロで抜けるライト前のヒット、第3打席センターフライ、第4打席ピッチャーゴロ失策(このあと盗塁死)、第5打席センターライナーで5打数2安打だった。


打率を上げるにはもう一本ヒットが欲しかった。これで今季の打率は.298、OPS.876となった。


一方の吉田は「4番・DH」でスタメン出場したが、大谷との対決は空振り三振。第2打席は四球、第3打席ライトフライ、第4打席セカンドゴロ、第5打席サードフライで4打数ノーヒット、1四球で快打は出なかった。

 

足の太ももの張りから復帰後3試合ノーヒットなのが気がかりで、今季の打率は.186、OPSは.619となっている。