労使交渉のもつれから依然としてロックアウト状態が続き、スプリングトレーニングの開始も送れているが、現時点でFA市場に残っている選手たちのランキングをCBSスポーツがランキング形式で紹介していたので、ここでは、その記事を参考にしながらロックアウト解除後のFA市場の動向を探っていきたい。
MLB移籍情報
2021年のシーズン開幕前から今オフには 「遊撃手」にスター選手が多いことが話題になっていた。その遊撃手の中では、シーガーとバイエズ、セミエンらの移籍先が決まり、コレアとストーリーがFA市場に残っている。
ほかには鈴木誠也の強力なライバルになりそうなカステヤノスやコンフォートらも残っている。ユニバーサルDH制が導入されればカステヤノスには有利だろう。
FA市場に残っている選手のランキングと予想される契約
1位 カルロス・コレア
(10年3億3000万ドル)
今季開幕前にアストロズから提示された6年1億2000万ドルと5年1億2500万ドルの契約延長オファーを拒否。
「ESPN」のバスター・オルニーによるとタイガースからの10年2億7500万ドルの大型契約も断ったという。コーリー・シーガーがレンジャーズと結んだ10年3億2500万ドルが基準になりそうだ.。
2015年(99試合)と短縮シーズンだった2020年を除いた5年間で年平均119試合。故障の多い選手で150試合以上出場したのはデビュー2年目の2016年だけ。成績もシーズンによってバラつきがあるのが気になる。
27歳と若いが、そう考えるとアストロズが6年以上の長期契約を提示しなかったのも理解できる。ただ、アストロズが再契約を結ぶ可能性は排除していないという情報も流れていた。
シーガーを超える契約を提示できそうなのはヤンキースぐらいしかないだろう。
2位 クリス・ブライアント
(6年1億8000万ドル)
30歳のブライアントは、マーカス・セミエンがレンジャーズと契約した7年総額1億7500万ドルを上回る6年1億8000万ドル(約198億円)と予想している。
3位 フレディ・フリーマン
(5年1億6000万ドル)
ブレーブスがフランチャイズプレーヤーとして再契約することに期待したい。伝えられるところによると、フリーマンは5年総額1億3500万ドル相当のオファーを断り、6年1億8000万ドル相当の契約を望んでいるという。
4位 トレバー・ストーリー
(6年1億4000万ドル)
今オフはスタークラスの遊撃手が多かったので、タイミングが悪かった。
夏のホームランダービーに出場し、その第1ラウンドでレンジャーズのジョーイ・ギャロを破ったが、シーズントータルでは24本塁打にとどまってOPS.801だった。
ただ、通算ではOPS.863でコレアのOPS.837を上回っている。クオリファイング・オファー(QO)を拒否しているので、その部分が契約交渉で不利な気がする。
5位 ニック・カステヤノス
(5年1億1500万ドル)
彼も10位のコンフォートと共にQO拒否している外野手。守備面では多くを期待できないタイプでJ.D.マルティネスが2018年にレッドっクスと契約した5年総額1億1000万ドルを少し上回る5年1億1500万ドル(約127億円)で、将来的には指名打者に落ち着くだろうと予想している。
6位~10位
6位 鈴木誠也(4年6400万ドル)
7位 クレイトン・カーショー(3年8000万ドル)
8位 ケンリー・ジャンセン(4年6400万ドル)
9位 アンソニー・リゾ(2年4000万ドル)
10位 マイケル・コンフォート(2年4000万ドル)