現地時間11月21日~22日の移籍契約状況をまとめてみた。
通常のシーズンオフだと12月初旬のウィンターミーティング前後からフリーエージェント(FA)市場やトレード市場が活発になるが、今季はやや前倒し傾向になることが予想される。
MLB移籍/契約情報
現在の労使協定(CBA)は米東部時間12月1日午後11時59分で期限を迎え、現在行われているCBA交渉がそれまでに締結しない場合、オフの動きに不確実性が拡がりMLBですべてのチーム編成の動きが止まる。
40人枠入りしている選手のトレードやFA選手との契約も停止することが予想されている。
そうした懸念から意外と早く大物選手の契約が、これから月末にかけての間で決まるかもしれない。下記の一覧は現地21日と22日の移籍契約状況。(サンディー・レオン捕手などの)マイナーリーグ契約は一部省いた。
▽選手名(ポジション / 移籍チーム名) 契約内容ほか
ペドロ・セベリーノ (C/ブルワーズ)
1年190万ドル
ホゼ・キンターナ (SP/パイレーツ)
1年200万ドル
ジェイ・ジャクソン (RP/ブレーブス)
ジャイアンツから金銭もしくはPTBNLでトレード
アーロン・ループ (RP/エンゼルス)
2年1700万ドル
タイラー・ウェイド (INF、OF/エンゼルス)
ヤンキースから金銭かPTBNL
J.C.メヒア (SP、RP/ブルワーズ)
3年3600万ドル
ビリー・マッキンニー (OF、1B/レンジャーズ)
ドジャースから金銭トレード
ザック・レックス(OF/レンジャーズ)
ドジャースから金銭トレード
※SP先発投手、RP救援投手、C捕手、INF内野手、1B一塁手、2B二塁手、SS遊撃手、OF外野手、CF中堅手
※PTBNL(Player to be named later,)=後日発表選手
OFFICIAL: The #Angels have agreed to terms with LHP Aaron Loup on a two-year contract.
Welcome to the team! 🤝 pic.twitter.com/pJ6uTuKm1f
— Los Angeles Angels (@Angels) November 22, 2021
セベリーノ捕手は21日にウェイバー公示を経てブルワーズへ1年190万ドルで移籍した。NPBの広島東洋カープにも在籍したジェイ・ジャクソン投手は、22日に後日発表選手または金銭とのトレードで、ジャイアンツからブレーブスへ移籍した。
エンゼルスは控えの便利屋とブルペンを補強
エンゼルスは後日発表選手1名もしくは金銭とのトレードでヤンキースからタイラー・ウェイドを獲得した。
ウェイドはヤンキースからルール5ドラフトの有望株プロテクトに伴うロースター変更によりDFAとなっていた選手。ヤンキースでは内外野を守ったユーティリティーだ。エンゼルスは正遊撃手がいないので、ウェイドは正遊撃手を補強できない最悪の場合の保険にもなる。
さらに、救援左腕アーロン・ループを獲得したことを発表した。優先事項の一つだったブルペンも補強した。2年1700万ドルで、2024年は年俸750万ドルの球団オプション(またはバイアウト200万ドル)。
ガーディアンズは11人を40人枠に登録、7人をDFA
クリーブランド・インディアンスが正式にチーム名をガーディアンズに変更し、その初日にジーン・カルロス・メヒア(J.C.メヒア)はルール5ドラフトに向けた有望株プロテクトに伴い大量7選手がDFAに。25歳右腕のメヒアは、そのうちの一人だったが、ブルワーズがウェーバー経由で獲得した。
来季32歳のアンソニー・デスクラファニー投手は、ジャイアンツと3年3600万ドルで再契約。今季は31試合先発で先発ローテーションの一角を担い、167.2イニングで、2度の完封を含む13勝7敗、防御率3.17、FIP3.62、奪三振152。メジャー7年間で勝利数、防御率、FIP、奪三振数などキャリアハイの成績だった。
▽記事参考/引用
https://www.fangraphs.com/roster-resource/offseason-tracker