MLB メジャーリーグ物語

海を渡ってMLBで活躍する日本人メジャーリーガーたち

MLB2021 Wソックスの開幕スタメンと先発ローテ予想

第6弾はホワイトソックスの開幕スタメン&ローテ予想

 

第6弾は名将トニー・ラルーサが復帰したア・リーグ中部地区のホワイトソックスを紹介したい。激戦が予想される地区だ。

 

 

ホワイトソックスは2019年から20年オフの大補強が成功し、今オフに名将を現場復帰させた。長く低迷が続いているが、2008年以来の地区優勝を狙う。今季は浮上できるかどうかに注目だ。

 

 

名将トニー・ラルーサが復帰したホワイトソックス

 

トニー・ラルーサ氏は、MLBで監督歴代3位の通算2728勝を挙げ、2014年に野球殿堂入りした。

 

1944年10月4日生まれのラルーサ氏は76歳で、これはアストロズのダスティー・ベイカー監督の71歳を上回る現役最年長監督で、歴代監督としては2番目になる。

 

同氏は1986年途中からアスレチックス、96年から2011年まではカージナルスを率い、ワールドシリーズを3度制覇、最優秀監督にも4度輝いた。カージナルスには同時期に田口壮(2002~2007年)が在籍したことから日本のメジャーリーグファンにもなじみの深い監督でもある。

 

ホワイトソックスの第41代監督になるが、もともとは1979年途中に34歳で監督キャリアをスタートした球団(第30代監督)でもある。だから1986年以来、35年ぶりの古巣への復帰となる。

 

 

名将ラルーサが率いるホワイトソックス

 

カージナルスの監督時代に田口壮にバントをさせたスモールベースボールが再建期のチームで復活するのかは疑問だが、データ野球が全盛期の時代に帰ってきた名将がどんな采配を振るうのかも注目だ。

 

チーム再建のカギを握るのは監督よりGMだから、ハーバード出身のリック・ハーンGMの力量が問われるところだが、2020年オフにFA市場から強打の捕手ヤスマニー・グランダルと8年連続30本塁打以上をマークしていたエドウィン・エンカーナシオン。左の好打者ノーマ・マザラを獲得して打線を強化した。

 

投手陣は14勝を挙げたルーカス・ジオリートを軸に、かつてアストロズのエースだった左腕ダラス・カイケル、通算130勝の左腕ジオ・ゴンザレスを加えるなど積極補強が目立った。

 

そうした補強が功を奏したのか、昨シーズンは久しぶりに勝率.583で地区2位。打線もチーム打率でMLB全体6位、本塁打数で3位までに上昇した。投手部門でも先発陣の防御率は同8位だった。

 

今オフもブルペンリアム・ヘンドリックスを3年契約で獲得。トレードで先発ランス・リンを追加した。

 

打線にはアダム・イートン。守備ではジェームズ・マッキャン捕手がFAでチームを去ったがスプリングトレーニング直前に、ジョナサン・ルクロイマイナー契約している。

 

 

先発ローテーション

1 ルーカス・ジオリート(RHP)

2 ダラス・カイケル(LHP)

3 ランス・リン(RHP)

4 ディラン・シーズ(RHP)

5 カルロス・ロドン(LHP)

 

 

若手のドラフト1位指名マイケル・コペックが好調ならロドンの代わりに入ってきてもおかしくない。

 

ブルペン

リアム・ヘンドリックス=クローザー

アーロン・バマー=セットアッパー

エヴァン・マーシャル=セットアッパー

ギャレット・クロシェ

マイケル・コペック

コディ・ヒューアー

マット・フォスター

レイナルド・ロペス

 

ヘンドリックスがクローザーで、セットアッパーはバマーとマーシャル。2歳右腕のレイナルド・ロペスは18年32試合、19年33試合に先発しているが、ロングリリーフに回る可能性が高い。

 

もう一人のプロスペクト、2020年のMLBドラフト1巡指名 (全体11位) ギャレット・クロシェも注目だろう。左腕から投げる最速102マイルのフォーシ-ムは威力抜群だ。昨年の9月にマイナーリーグを経験せずにメジャーデビューを果たした。

 

 

 

 

次回はホワイトソックスの野手陣と予想される打線のラインナップを紹介したい。