分かってるのは背番号「18」だけ
田中将大はブロンクスで7シーズンを過ごした後、日本に帰国することを決定した。
1月28日、東北楽天ゴールデンイーグルスはヤンキースからフリーエージェントとなっていた田中将大が2013年以来8年ぶりに古巣に復帰することを発表した。
この度、楽天イーグルスと契約させていただきました。今シーズン、日本でプレーする決断に至った経緯や思いは、後日、入団会見を行う予定ですので、その席でお伝えできればと思います。 pic.twitter.com/GcmBBLCZNa
— 田中将大/MASAHIRO TANAKA (@t_masahiro18) January 28, 2021
MLB公式サイトでもヘッドラインで日本への帰国を報じている。東北楽天との契約の詳細は、速報段階では公表されていない。日本では推定年俸しか報道しないこともあるかもしれないが、契約の詳細は今後の発表を待つしかない。
日刊スポーツが唯一、2年契約で推定年俸9億円+出来高と報道。これだけ多くのメディアがありながら具体的な契約内容を公表できていないのは、日本の記者たちがボンクラなのか、たぶん、それだけ電撃的に帰国が決まったのだろう。
どのメディアも契約の詳細な情報をつかんでいないのは日米の報道の差を感じる。
帰国の背景は、低調なメジャーの契約状況が原因
MLB公式サイトでは唯一、日本帰国の背景に言及。ここまで年平均1500万ドル以上の契約を結んだ先発投手は3人。そのうちマーカス・ストローマン(メッツ)とケビン・ゴーズマン(ジャイアンツ)は年俸1890万ドルのクオリファイング・オファーを受諾。このオファーも結局は1年契約で、長期ではない。
FA市場に出た先発投手ではブレーブスと1年1500万ドルで契約したチャーリー・モートンだけ。7シーズンで78勝(防御率3.74)の実績を残したヤンキースも田中との再契約の意思も薄くベテラン右腕で故障上がりのコーリー・クルーバーやパイレーツからジェイムソン・タイヨンをトレードで獲得するなど先発ローテーションの編成を終え、ぜいたく税のリミットへの余裕がないことから今後のオファーも絶望的な状況だった。
新型コロナウイルスの影響が高額選手の契約に影響
MLBは2020年に全体で約31億ドル(約3224億円)を失ったと報道されているが、平均すると各球団は1億ドル(約104億円)以上の減収。これは高額年俸の選手、たとえば田中のような先発ローテーションのエリートクラスの投手には大きく響いている。
先発投手でトップ評価のトレバー・バウアーも依然として決まっていない。
日本の方が安全で環境はいいかも
田中には残念だったが、考えてみれば野球をするには日本の方が環境はいいかもしれない。新型コロナウイルスの影響も海外とは雲泥の差だ。NPBは一部観客を入れて120試合も開催した。
ポリコレの激しいアメリカの東海岸よりも日本の方が気楽かもしれない。日米177勝だから「200勝」は間違いない。東北楽天では菅野のような読売ジャイアンツほど戦力は整っていないが、田中には「300勝」を目指してほしい。
— 田中将大/MASAHIRO TANAKA (@t_masahiro18) January 28, 2021
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