「ノンテンダーFA」の期限前に続々と契約更改
デッドラインは日本時間12月3日午前10時
11月の第4木曜日「Thanksgiving Day」(感謝祭)が終わるとMLBは12月の上旬に、オーナーからマイナーリーグ関係者まで一堂に会する一大“ジョブフェア”であるウィンターミーティング(WM)を開催する。
例年、WMの1週間ほど前に期限が設定されることが多いのが、「ノンテンダーFA」(Non-Tendered FA)で、今オフのデッドラインは、現地12月2日(日本時間3日)になっている。
アスレチックスのマット・オルソンらが契約
こうした動きの中でアスレチックスのマット・オルソン一塁手が1年500万ドルで契約。仲裁を回避している。これは、MLBネットワークのマイク・フェイサンドが伝えている。
26歳のオルソンは18年、19年にゴールドグラブ賞受賞。今季は打率.195、OPS.734と不振だったが、19年は打率.267、36本塁打、OPS.896。今オフが年俸調停1年目だった。
アスレチックスはマット・オルソンと1年500万ドルで仲裁回避。#mlbjp https://t.co/fGIDdqeI1j
— ウエダスポーツ (@buffaloueda) December 3, 2020
ほかにはヤンキースがルイス・セッサ投手と1年105万ドルで契約。28歳のセッサも今オフが年俸調停1年目。20年は16試合で、0勝1敗、防御率3.32。
Luis Cessa returns to the #Yankees for $1 million.
— Bob Nightengale (@BNightengale) December 3, 2020
カブスのカイル・シュワーバーらノンテンダーFAに
一方でカブスは、カイル・シュワーバーに対して来季の契約をオファーすることを拒否している。カブスからはシュワーバーのほか、アルバート・アルモラJr.、ホゼ・マルティネス、ライアン・テペラの3選手もノンテンダーFAになった。
MLB公式サイトでは、ノンテンダーFAになった選手たちをファングラフスWAR順に紹介している。
「https://www.mlb.com/news/list-of-non-tendered-free-agents-2020-21」
Top 9 Non-Tenders:
— Jim Bowden (@JimBowdenGM) December 3, 2020
1. Kyle Schwarzer LF/DH #Cubs
2. Eddie Rosario, LF #Twins
3. David Dahl, CF #Rockies
4. Nomar Mazara, RF #WhiteSox
5. Archie Bradley, RHP #Reds
6. Adam Duvall, OF #Braves
7. Albert Almora, CF #Cubs
8. Maikel Franco, 3B #Royals
9. Hanser Alberto, IF #O’s
「ノンテンダーFA」とは?
「ノンテンダーFA」とは、メジャーリーグサービスタイム(MLS=メジャー選手登録日数)6年以上のフリーエージェント(FA)選手と区別するために使われている用語で、6年未満の選手に対して各球団が来季の契約をオファーするかどうかを決断する。
注目はサービスタイムが3年以上で、年俸調停権を有する選手たちだが、このカテゴリーの選手たちは、年俸が上昇する傾向にあり、実力と年俸(価値)が見合わない場合は、球団側が来季の契約をオファーせずにFAにする。これが「ノンテンダーFA」。
今オフもそのデッドラインが過ぎた。昨年よりも多くの選手たち(59名)がノンテンダーFAになった。
【MLB情報】
— MLB-Transactions (@tombaseball19) December 3, 2020
本日、ノンテンダーFAとなった選手一覧(計59選手)
※すでに3選手は再契約済み pic.twitter.com/qNcK5yjx5z