メジャーリーグでは、ワールドシリーズの覇権を争うチームを除いて既に水面下でストーブリーグが動き出している。ここでは、各チームの編成における最優先事項を紹介していきたい。
MLB移籍情報
19年オフ 各チームの補強最優先事項は?AL中部地区編
ア・リーグ中部地区
インディアンス
11年のドラフト1巡フランシスコ・リンドーア遊撃手はフリーエージェント(FA)まであと2年間、チームの管理下にあるが、契約延長を早く進めていかなければレッドソックスのムーキー・ベッツのような状態になる。
ファングラフスの指標では、 リンドーアはこのポジションでWARが4.4でMLB6位、本塁打数32本は同6位、DRS(守備防御点)9は同7位、UZR/150は7.4で同6位でトップクラスのショートストップに成長している。
ロイヤルズ
来季も地区の覇を争える状態ではないだろうが、アレックス・ゴードン外野手は2300万ドルのミューチュアル・オプションだが、更新はないだろうという見方が強い。
外野の両翼が補強ポイントだが、今季のFA市場にはマーセル・オズーナやニコラス・カステヤノス、ヤシエル・プイーグといったハイエンドな人材がいる。
タイガース
再建モードに移行しているチームだが、どこから手を付けるのだろうか?MLB公式サイトの記事では、少なくともこの歴史的な本塁打量産時代にシーズン25本塁打を打てる選手を獲得する必要があると指摘している。
今季のチームトップは15本塁打のブランドン・ディクソン(メジャー2年目の27歳)というのは、あまりにも物足りない。
ツインズ
先発投手陣の厚みを持たせることが課題。打線が本塁打を量産してもポストシーズンを勝ち上がるためにはそれが必要なことはチームのフロントオフィスも認めている。
ゲリット・コールの争奪戦は手の出せない高額かもしれないが、おそらくザック・ウィーラーまたはマディソン・バムガーナーは理にかなっている。FAになった今季15勝のジェイク・オドリッジとの再契約も視野に入れた方がいい。
ホワイトソックス
先発投手が補強ポイントというのはこのチームだけではなく多くのチームにあてはまる。
ただ、このチームのプライオリティは本塁打、打点共にリーグ13位の打線のテコ入れ。全米注目のプロスペクトであるエロイ・ヒメネス外野手(31本塁打、OPS.828)に続く長打の外野手を戦力補強したい。
プロスペクトとしてルイス・ロバートなどが控えているが、外野手の迫力不足を補うことはできていない。
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