MLB メジャーリーグ物語

海を渡ってMLBで活躍する日本人メジャーリーガーたち

大谷翔平 8月は打率.319、欲しいのは打球角度、ビッグフライ!

昨年同様、8月の大谷翔平は凄い!8月と9月はメジャーリーガーにとって最も重要な月だ。活躍すればポストシーズンへ導いた貢献者として称賛もされる。下位チームの選手ならストロングフィニッシュで来季への契約更改のプラスになる。

 

 

大谷翔平NEWS

 

 

エンゼルス大谷翔平が15日(日本時間16日)、本拠地エンゼルスタジアムでのホワイトソックス戦に「3番・DH」でスタメン出場。

 

初回の第1打席で6試合連続安打となる二塁打を放った。相手先発ロペスが投じた初球、98.2マイル(約157キロ)の内よりのフォーシームをクリーンに捉えた打球は左中間を破る一打だった。

 

昨年の大谷は7月の月間打率が.203、3本塁打、23三振と不振だったが、8月は打率.328、6本塁打出塁率.423、長打率.672、OPS1.095と打ちまくって9月も好調を維持。このストロングフィニッシュで新人賞にも輝いた。

 

15日は、第2打席でもライト前へ上手く運んで3試合連続のマルチ安打を記録。第5打席は角度が付いたライト方向への打球だったが、打球角度41度、上がり過ぎて失速した。

 

 

バレル

出典:MLB.com「バレルゾーンの説明図」

 

 

メジャー公式サイトMLB.COMの基準では、打球角度10度未満がゴロ。10度以上~25度未満がラインドライブ(ライナー)、25度以上~50度未満がフライボール。50度以上がポップフライ。

 

大谷に期待するのは、30~35度の打球角度。40度を超えると本塁打になるためには打球速度が時速110マイル(約177キロ)以上が要求されるから、さすがの大谷でも苦しくなる。

 

大谷の18年度は、平均打球速度でトップ10に次ぐ11位の時速149.0キロ。最高打球速度183.3キロだった。ちなみに1位はアーロン・ジャッジ(ヤンキース)の152.5キロだった。

 

膨大な打球データの蓄積により、メジャーリーグでは「バレル」という野球用語を耳にするようになった。それは打球速度と打球角度。

 

Baseball Geeksさんの記事によると、そのゾーンに入った打球は打率5割、長打率1.500を超えるという「打球速度と打球角度の組み合わせ」であり、実際に16年にバレルゾーンに入った打球の成績は、打率8割2分2厘、長打率2.386を超えていた。

 

打球がバレルとなるには、少なくとも打球速度が158キロ以上が必要とされる。その際は26~30度の範囲のみバレルとなるが、打球速度が上がる毎に角度の範囲は広がっていく。187キロに到達すると、なんと8~50度の範囲でバレルゾーンになるという。

 

要するに強い打球を打てる打者は本塁打になる角度が広がり、例えば打球角度45度を超えるようなムーンライトショットが打てるということだ。

 

大谷翔平のこの日の第5打席を振り返りたい。ライトフライに終わったものの打球角度は41度だった。3度違って38度ならフェンスまで届いていた打球だった。

 

この打席がキッカケとなってビッグフライの量産を期待する。

 

 

 

 

◇記事参考

 

www.baseballgeeks.jp