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【MLB移籍情報】メッツのストローマン獲得はシンダガード放出の布石か?

 

ニューヨーク・メッツトロント・ブルージェイズの大型トレードが成立した。

 

 

フラッグディール・トレード情報

 

 

メッツがブルージェイズのエース格で今夏の球宴にも選出されたマーカス・ストローマン投手を獲得。その代替えとしてブルージェイズはアンソニー・ケイとシメオン・ウッズ・リチャードソンというマイナーのプロスペクトを獲得した。

 

 

両球団とも下位に低迷しており、この夏のトレードデッドラインでは「売り手」と考えられていたが、その球団同士のトレードは、今後、数日間の大型トレードを予感させるような展開だろう。

 

ブルージェイズが、このトレードを前にユーティリティのエリック・ソガード内野手タンパベイ・レイズに放出したことは、ここでも紹介したが、すでにブルージェイズのドミノ倒しは始まった。

 

次はケン・ジャイルズ投手、ダニエル・ハドソン投手、ジョー・ビアジーニ投手、デビッド・フェルプス投手あたりが8月には別のユニフォームを着ているかもしれない。

 

再建期のブルージェイズは今季、レイズのベンチコーチだったチャーリー・モントーヨ氏を新監督に招いた。新監督の下でファーム層の充実させて内部育成を重視する方針だ。

 

メッツもブルージェイズ同様に再建期のチーム。辣腕エージェントだったブロディ・バンワゲネン氏を新ジェネラルマネージャーとして招聘し、大型トレードを敢行した。25人枠のアクティブロースターのうち10人が昨年オフからここまでに入れ替えた選手たちだ。

 

メッツのファーム層は薄い。内野手MLB、BPのランキング100に2人がいるだけで、そのうちの一人、ピーター・アロンソはすでにデビューして大活躍している。

 

 

今回のトレードは、メッツでもドミノ倒しが始まったというサインだろう。ストローマンを獲得して、ノア・シンダガード、ザック・ウィラーというローテーション投手を放出する代わりにプロスペクトを要求していることが考えられる。

 

注目のシンダガードの移籍先にサンディエゴ・パドレスの名前がよく出てくるが、パドレスにはMLB、BP、FGといった若手の格付けサイトでプロスペクトランキング100位以内の選手が10名以上在籍するという分厚いファーム層があるからだ。

 

 

ただ、個人的にはシンダガードがパドレスに行くことはないと考えている。ヤンキースが動いているからだ。ヤンキースはトップ100に入るようなプロスペクトは2人(2人とも故障者リスト)だが、チーム内ランキング30位以内の先発投手が3Aに4人、2Aに4人いて、この8人と野手のプロスペクトを加えた複数がトレード要員に成ることが予想される。