同期デビューのアルバート・プホルスと共にメジャーの殿堂入り確実と言われているイチロー。日本で開催される今季開幕戦は28人枠ロースターのため出場するが、25人枠に減るアメリカでの開幕戦では、その立場が微妙だった。
しかし、ここへきてチームの主軸だったカイル・シーガー三塁手が左手の腱を修復する手術を受けるため日本へも帯同せずに故障者リスト入りで開幕を迎えることが発表された。
シーガーの復帰時期は未定だが、少なくとも4月中はリハビリが必要で、ベンチ入り25人枠に空席ができる。このためチームは、昨季正一塁手を務めたリオン・ヒーリーを三塁に再コンバートしてライトに入る予定のジェイ・ブルースを一塁にコンバート。
センター候補としてオフに正捕手マイク・ズニーノを放出してまでレイズから獲得したマレックス・スミス(18年141試合、打率.296、出塁率.367、2本塁打、40打点、40盗塁)は肘の故障で開幕ロースターは絶望的。
それに追い打ちをかけるような主軸カイル・シーガーの離脱で開幕スタメンを含め、イチローの出場機会が増えることが確実となった。
MLBサービスタイム17.036の大ベテランにアメリカでの開幕戦以降もスタメンの可能性が与えられるチャンスが出てきた。
ここまでのイチローは、スプリングトレーニングで安打の出ない日が続いているが、4月の1カ月間(約100打席)があれば3100安打に到達することも期待される。
それだけでなく、イチローの3089安打まで“あと7本”まで迫ってきているエンゼルスの38歳アルバート・プホルスとの現役通算安打記録争いという、この先何十年も見ることができない日本人MLBファンにとっての至福の時間を楽しむことができる。
【予想ラインナップ】
1.(中)マレックス・スミス→(二)ディー・ゴードン
2.(中)ミッチ・ハニガー
3.(一)ジェイ・ブルース
4.(指)エドウィン・エンカーナシオン
6.(三)リオン・ヒーリー
7.(右)イチロー・スズキ
8.(捕)オマー・ナルバエス
9.(遊)ティム・ベッカム
指名打者には若手のダニエル・ボーゲルバックが入りエドウィン・エンカーナシオンが一塁。ジェイ・ブルースが予定通りライトに入る場合もあり、その場合のイチローは4人目の外野手としてベンチ要員になる。