この秋に日米野球でも来日したJ.T.リアルミュート(マーリンズ)の争奪をめぐって、メッツの新GMブロディ・バンワグネンがヤンキースを巻き込んだ3チームによるトレードを画策している。
MLBトレード情報
メッツは、金髪ロングヘアーで人気の若手右腕ノア・シンダーガードをヤンキースにトレード。ヤンキースは、プロスペクトをマーリンズへ。マーリンズはリアルミュートをメッツにトレードするという大まかな筋書きだが、そうは簡単に事が進むようには思えない。
#Mets have discussed trade in which they would land J.T. Realmuto in three-team deal with #Yankees and #Marlins, sources tell The Athletic. Not known if Syndergaard involved. NYM would not part with Syndergaard (three years control) if getting only Realmuto (two years) in return.
— Ken Rosenthal (@Ken_Rosenthal) 2018年12月11日
リアルミュートは昨年、ブレーブスに移籍したイエリッチ外野手と共にファイアーセールを行ったチームに対して批評的で、マーリンズとの契約延長には応じない姿勢を明確にしている。
リアルミュートは攻撃力のある捕手として18年シーズンもマーリンズで打率.277、本塁打21本、OPS.825、WAR4.3と数字を残している。
10数チームが彼に関心を示しているという情報もあるが、マーリンズの要求が高く、例えばブライアン・マッキャン、マーティン・マルドナード、エバン・ガティスらがフリーエージェントとなったアストロズも捕手が補強ポイントになっているため、トレードを働きかけているが成立していない。
マーリンズにとっては同地区のライバルチームへ正捕手リアルミュートを出すことには抵抗があるもののメッツの先発右腕がア・リーグへ移籍することは、トータルで考えれば得策ともいえる。
ヤンキースはメッツに対して、先発右腕ソニー・グレイを差し出す可能性もあるという。グレイは、ヤンキースの19年の戦力構想にない投手だからあり得るだろう。
問題は、マーリンズがどれだけの戦力をヤンキースから得られるかどうか。MLB.comの記事では、ヤンキースはマイナーに在籍している有望株の層が厚く、現時点ではクリント・フレイジャー、ジョナサン・ロアイシガ、マイク・キング、チャンス・アダムスといった名前が交換要員の候補として挙がっている。
リアルミュートはMLBサービスタイムで4.038。実質メジャー4年で、あと2年間はマーリンズが保有できることから、じっくり交渉できる。マーリンズにとっては最後の有力なカードで、交換条件のハードルが高く、ここはヤンキースからミゲル・アンドゥハーやグレーバー・トーレスなどといったレギュラークラスの若手の名前が出てこないとマーリンズが合意しない気がする。
アンドゥハーに関してはトレード要員としての可能性も噂されているが、守備力が問題で、指名打者制のないナ・リーグのチームにはフィットしないという指摘もある。
Name to watch with #Yankees: Miguel Andújar. Rival execs tell me and @ByRobertMurray NYY open to moving him. Would make sense as #Marlins’ ask for Realmuto; MIA wants established young MLB player as headliner. Also would line up with NYY pursuit of Machado. Torres could play SS.
— Ken Rosenthal (@Ken_Rosenthal) 2018年12月11日