MLB メジャーリーグ物語

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アスレチックスがオークランドのウォーターフロントに新球場建設を発表

好き嫌いはあるかもしれないが、新球場は樹木に囲まれた緑の濃い斬新なデザインのボールパークになる。

 

 

メジャーリーグのアスレチックスは28日、現在本拠地を置くカリフォルニア州オークランドに新球場を建設する計画を発表した。

 

新球場はオークランドとサンフランシスコを結ぶベイブリッジ近郊の「ハワード・ターミナル」と呼ばれているウォーターフロントに建設する予定。

 

 

 

 

開場は2023年。収容人数は3万4000人程度とメジャーの球場では最少の規模となる。

 

 

現時点ではダウンタウンウォーターフロントを結ぶ大規模な輸送手段がないため、アスレチックスとオークランド市は市街地と湾岸地区を結ぶゴンドラの建設を計画しているという。

 

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現在使用中のオークランド・アラメダ・カウンティ・コロシアム(以下、コロシアム)は、毎年、選手のロッカールームで下水が逆流したというニュースが流れるほど老朽化が目立っていた。

 

 

コロシアムは、1962年に「レイダーズの新本拠地」と「メジャーリーグ球団誘致」を目的に建設を開始。1966年に完成し、9月18日、レイダーズの新本拠地初試合が開催された。

 

 

また、アスレチックスがミズーリ州カンザスシティからオークランドに移転してきたため、1968年からはメジャーリーグの試合も開催していた。

 

 

大学時代にアメフトをしていたので1970年代からブラック&シルバーのオークランド・レイダースはお気に入りのチームだったが、アスレチックスは、一時期に黄金期を作ったものの個人的には影の薄いチームだった。

 

 

レイダースは2017年3月にラスベガス移転が承認され、すでにストリップ南端にあるマンダレイベイ西側の土地を購入した。

 

 

NFLのレイダースがオークランドを去るの事になりオークランド市もアスレチックスの引き留め工作に躍起になったに違いない。

 

 

ただ、2017年のデータでコロシアムの1試合平均の観客動員数は1万8446人。稼働率は3万5067人のキャパの52.6%で30球団中28位。年間動員数も29位と最低レベル。

 

 

新しく、近代的な施設を備えたスタジアムは集客能力が高く、収益増大に直結するが、現状で観客席の5割が空いている状況なので3万4000人程度のキャパも納得がいく。ちなみに、MLB最古のボストンのフェンウェイパークが3万7731人だから、あれより小さいということになる。

 

 

同じ年のスタジアム稼働率トップは97.3%で対岸のサンフランシスコ・ジャイアンツなので寂しい限りだが、NFLとの併用もなくなりこのぐらいが適度の規模なのかもしれない。

 

 

17億ドルの建設費でラスベガスにレイダースの全天候型ドームが完成するのは早くても2020年で、それまでアスレチックスとレイダースとの併用が続くのだろうか...。たぶん、レイダースはオークランドのファンからブーイングを浴びるだろう。

 

 

※コロシアムのNFLオークランド・レイダース主催試合の収容能力は5万6063人(最大6万3132人)

 

※資料参考はこちら