MLB メジャーリーグ物語

海を渡ってMLBで活躍する日本人メジャーリーガーたち

【MLB移籍情報】トップ4も決まらず異常なぐらい遅い移籍マーケット

 

 スプリングトレーニングまで約1カ月、例年と比べ異常なほど遅い移籍マーケット。ダルビッシュ有、ジェイク・アリエッタ、エリック・ホズマー、J.D.マルティネスといった17年-18年オフの注目FA選手たちが、未だにマーケットに残っている。

 

MLB移籍情報

 

異常なぐらい遅い移籍マーケット

 

 レッドソックスが、J.D.マルチネスに5年1億ドルを提示したという報道もあるが、本人側の希望額とは大きな隔たりがあるという。ダルビッシュヤンキースカブスなど6球団が関心を示し、ヤンキースは具体的な提示もしたという報道もあった。

 

 アリエッタは、ブルワーズなどからオファーがあり、ホズマーは、ロイヤルズとの再契約を望んでいる。

 

 今季は、人材が薄いと言われたFA市場。次の18年-19年が華やかな人材で溢れるだけに、そのタイミングに合わせてぜいたく税をリセットしたい球団もある。

 

 次に大きな買い物をするために、今回は控えるという消費者心理にも似た行動は、分からなくもない。様子見の球団が多いのだろうか。

 

 長期の大型契約は球団経営の足かせになることが多く、そのため大型契約を望む選手代理人と球団側との我慢比べになっている選手もいるに違いない。

 

 

マーリンズ

 

マーリンズが新経営陣に変わってファイヤーセール

 

 マイアミ・マーリンズが新経営陣に変わって、総年俸を削減するために二冠王スタントンや盗塁王ゴードン、主力外野手オズーナなどを次々にファイヤーセールした。

 

 スタントンのトレード交渉は、ジャイアンツまたはカージナルスという最終段階まできて、急転直下、東海岸ヤンキースに決まるというサプライズだった。これもストーブリーグを全体的に遅れさせた一因かもしれない。

 

 スタントらを放出したマーリンズは、残った選手とチームに確執が生まれた。それは今日現在でも続いており、イエリッチやリアルミュート、移籍してきたカストロなどと球団との不協和音が報道されている。

 

 とくに、主力外野手イエリッチと球団との関係は「取り返しがつかないほどに壊れている」等々の報道があり、2015年3月にマーリンズと契約延長を合意して、オプションも入れれば残り5年の契約があるイエリッチだが、彼の代理人からは「優勝を狙えるチームでプレイさせたい」という事で、再三にわたりトレード交渉を要求しているという。

 

 大谷翔平のポスティング交渉も12月を過ぎるまで待たなければならなかった。

 

 こうした様々な要因が重なって移籍市場は、異常なくらい遅い。その影響もあって日本人選手のイチロー青木宣親といった実績のある野手組が決まっていない。