故障者リストで開幕を迎えたボストン・レッドソックスの主力先発左腕デービッド・プライスが、現地29日のシカゴ・ホワイトソックス戦で今季初登板する。
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プライスは、トミー・ジョン手術を受けるおそれもあったが、慎重に経過を見ながら手術を回避した。
レッドソックス移籍1年目の昨季は、メジャー最多となる35試合の先発で、17勝9敗、防御率3.99をマークした。ただ、大型契約の割には、前半戦は物足りないものがあった。
レッドソックスの地元メディア「ボストン・グローブ紙」によるとホワイトソックスの左腕ホセ・キンターナのスカウティングを継続しているという。
ただ、クリス・セールの獲得で、ホワイトソックスとは、(ヨアン・モンカダなど)1対4というプロスペクトのトレードを行っているため、同じパターンでトレードが成立するかは疑問視される。
レッドソックスは、ナックルボーラーのスティーブン・ライトがすでに膝の故障でシーズンエンド。
クリス・セール、エドゥアルド・ロドリゲスは好調だが、昨年のサイヤング賞投手のリック・ポーセロは防御率4.35とやや物足りない数字で、ドリュー・ポメランツは4.70。
とくにポメランツは、昨年夏の移籍加入後ピリッとしたパフォーマンスを見せていない。セール、プライスに次ぐ3人目の左腕だが、プライスが復帰後好調ならトレード要員に出される可能性も出てきた。
今夏のトレードには豊富な人材が市場に出ることが予想され、デーブ・ドンブロウスキー社長がトレードを画策することは十分考えられる。
三塁手に関しては、パブロ・サンドバルが打率.213、出塁率.269、長打率.377、OPS.646と今年もダメなようで、そろそろ見切りをつけ、メジャー7年目だが実績的には控えクラスのジョシュ・ラットリッジを使いながら、この補強ポイントに代わりの選手を探すことは間違いない。
プロスペクトのラファエル・ディバースの成長待ちだが、ホワイトソックスの三塁手トッド・フレイジャーをスカウティングしているとのことだ。
地区最下位のブルージェイズが売り手になった場合、三塁手には2018年シーズン終了後にFAとなるジョシュ・ドナルドソンが出ることも予想されるので、そのあたりも注目したい。