レンジャーズのエース、ダルビッシュ有は29日(日本時間30日)、テキサス・アーリントンでのエンゼルス戦で今季3勝目(2敗)をマークした。この試合で今季のメジャー最多となる125球を投げ、6回3安打、10奪三振、2失点(自責1)と力投した。
ここまで5連勝と勢いに乗る同地区ライバルを力でねじ伏せたエースの力量に拍手を送りたい。
ダルビッシュは、先日のロイヤルズ戦に続く好投で今季の防御率を2.79、WHIP1.06、奪三振数をリーグ3位の41まで伸ばした。10奪三振は、これでMLB30回目となった(今季は2回目)。
味方打線が逆転してくれた後の6回には先頭2番カルフーン、3番トラウトへ2者連続四球を与えた。球数も100球を超えた場面での続投。4番プホルスとの対戦はシビレるシーンだった。
その後も1死満塁とピンチを作ったが、後続を打ち取ってリードを守り、勝利につなげた。微妙な判定も多かった。4四球は低めに厳しかった判定も関係していると言いたい。
With 10 strikeouts tonight, @faridyu now has 30 career 10+ strikeout games. #DarvishDay pic.twitter.com/iiE2sRsnt8
— Texas Rangers (@Rangers) 2017年4月30日
24試合を消化してレンジャーズのブルペンは防御率でリーグ15球団中11位と悪い。18日(同19日)のアスレチックス戦では、同じようなピンチを迎えた場面で降板を命じたバニスター監督。
しかし、この場面では投手交代を行わずにダルビッシュに続投させた。そこには、そんなブルペン事情もあって、球数制限のあるメジャーで4月に125球という異例の続投を命じたのかもしれない。
不調のクローザー、サム・ダイソンはDLから復帰したが、この日も最終回はブッシュが投げた。
なお、この試合でレンジャーズのカルロス・ゴメス外野手が自身2度目のサイクルヒットを記録した。チームでは10度目の記録達成だった。
ゴメスは、1打席目レフトへの二塁打から始まって、セカンドへの内野安打、タイムリー三塁打、センターオーバーの4号2ランだった。
サイクル安打達成は今季3人目。4月10日にサンディエゴ・パドレスのウィル・マイヤーズ一塁手、25日ワシントン・ナショナルズのトレア・ターナー遊撃手が達成している。