キャンプインしたメジャーリーグだが、さっそく開幕ロースターに影響を与えそうな深刻なニュースが入って来た。
オリオールズの指揮官バック・ショーウォルター監督は現地14日、先発右腕クリス・ティルマン投手がPRP療法(自己多血小板血しょう療法)と呼ばれる注射治療を右肩に受けたと発表した。
この処置により、ティルマンは3月17日まではオープン戦で投げない見通しで、今季のレギュラーシーズン初登板は4月8日以降になるということだ。
しかし、この時期からの治療という事で、軽傷なら大きな問題にはならないが、治療後のリハビリ期間やチームの成績次第では、オールスター以降の後半戦を見据えたスロー調整も考えられ、そうなれば長期離脱の可能性も考えられる。
Chris Tillman's shoulder issue will test Orioles' rotation depth early in 2017 https://t.co/Yf3FcLgDOu pic.twitter.com/ZEPI1zUq7n
— CBS Sports MLB (@CBSSportsMLB) 2017年2月15日
28歳のティルマンは昨季、16勝6敗、防御率3.77の好成績をマークしたが、シーズン終盤には右肩の滑液包炎で3週間ほど故障者リスト(DL)入りしていた。
ショーウォルター監督は開幕DL入りは避けられる可能性があると話しているが、今回の処置でティルマンの4年連続となる開幕投手は絶望的となった。
オリオールズは、クローザーのザック・ブリトン、セットアッパーのブラッド・ブラック、ほかにダレン・オデイ、マイケル・ギブンズ、ドニー・ハートらのブルペン陣がMLB3位の防御率3.40と大車輪の活躍でワイルドカードに進出した。
しかし、先発陣はMLB24位と不満の残る数字だった。今季もそこがウィークポイントになりそうだ。
オリオールズは、開幕投手とワイルドカードの先発を任された大黒柱を開幕から失うシーズンになった。
ティルマンの離脱により、今季の先発投手陣は、ケビン・ゴーズマン、ディラン・バンディ、ウバルド・ヒメネス、ウィド・マイリーになる予定だが、5番テとしてバンス・ウォーリー、マイク・ライト、タイラー・ウィルソンらがいるが、それぞれ防御率5点台で、ダン・デュケットGMは、ある程度実績のあるベテラン投手の獲得に動くかもしれない。