MLB メジャーリーグ物語

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【MLB移籍情報】2016年オフのFA市場 先発投手に人材不足

 

メジャーリーグのレギュラーシーズンが終了した。まだ、ポストシーズンも始まってないが、今季のFA市場は全体的に品薄という評価だ。

 

 

MLB移籍情報

 

 

通常、投手力から補強していくチームが多いが、スターター(先発投手)に人材が少なく外野手やクローザーなどにビッグネームが多い印象だ。

 

FAの話題は、セスペデス(現メッツ)、エンカーナシオン、バティースタ(ともにブルージェイズ)といった野手組中心になりそうで、スターターを補強したいチームは、トレード市場で調達するといった方向になりそうだ。

 

ここでは、スターターをリストアップしたが、この中には、来季がオプション契約で行使される可能性が高い選手も含めている。先発からリリーフに転向した選手も多く、悲しい気がした。予想額は、名物記者ジョン・ヘイマンのFAランキングを参考にした。

 

 

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■今オフのFA選手一覧 (先発投手)

 

リッチ・ヒル(36歳)現ドジャース

※夏のデッドラインでアスレチックスから移籍。3年5000万ドルの予想だが、プレーオフの活躍次第では株が上がる可能性もある。

 

アンドリュー・キャッシュナー(30歳) 現マーリンズ

※夏のデッドラインでパドレスから移籍。2年2500万ドル前後という予想。

 

C.J.ウィルソン(36歳) 現エンゼルス

※7月6日に左肩の手術。12年からの5年契約が終了する。

 

ブレット・アンダーソン(28歳) 現ドジャース

※開幕から離脱で8月にようやく復帰。1勝2敗、11.91 ERA。

 

ジェレミー・ヘリクソン(29歳) 現フィリーズ

※12勝10敗、3.71 ERA。14年にトミージョン手術。DバックスからFAでフィリーズ。700万ドルと手頃な価格。3年3000万ドルの予想だが、手薄なためハネ上がる可能性もある。

 

ダグ・フィスター(32歳)アストロズ

※12勝13敗、4.64 ERA。9月に0勝4敗と失速した。2年1600万ドルの予想。

 

ホルヘ・デラロサ(35歳) 現ロッキーズ

8勝9敗、5.51 ERA。

 

R.A.ディッキー(42歳) 現ブルージェイズ

※42歳という年齢がネック。今年は本塁打の被打率が高く。ナックルの変化にキレがなくなったのかもしれない。

 

スコット・フェルドマン(33歳) 現ブルージェイズ

※8月1日にアストロズからトレード。先発からリリーフに転向。

 

ハイメ・ガルシア(30歳) 現カージナルス

※14年に故障。今季は復活して32試合に登板。10勝13敗、4.67 ERA。

 

イバン・ノバ(29歳) 現パイレーツ

※8月1日にヤンキースからトレード。移籍後、好成績で5年7000万ドルを要求しているという噂あり。

 

ジェイク・ピービ(35歳)現ジャイアン

※シーズン途中で先発から外されてブルペンにまわされた。9月も2イニングしか投げていない。

 

トラビス・ウッド(29歳)現カブス

※15年途中に先発ローテから外されてリリーバーに転向している。左打者にワンポイントとして起用だが、9月は10試合に登板、無失点。

 

ジェレッド・ウィーバー(34歳) 現エンゼルス

エンゼルス一筋の11年目だが、14年の34試合18勝を境にピークは過ぎたとの評価。12勝12敗。5.06 ERAは11年間でワースト。

 

 

■クラブ(球団)オプションがある選手

 

デレク・ホランド(30歳) 現レンジャーズ

*1100万ドル・チームOP(バイアウト150万ドル)

 

ジオ・ゴンザレス(31歳) 現ナショナルズ

*1200万ドル・チームOP(同50万ドル)

 

ジェイソン・ハメル(34歳) 現カブス

*1000万ドル・チームOP(同200万ドル)

 

エディンソン・ボルケス(33歳) 現ロイヤルズ

*1000万ドル・チームOP(同300万ドル)

 

クリス・メドレン(31歳) 現ロイヤルズ

*1000万ドル・相互OP(同100万ドル)

 

マット・ムーア(27歳) 現ジャイアン

*700万ドル・チームOP(同200万ドル)

夏のデッドラインでレイズから移籍。

 

 

今オフのFA市場の目玉だったスティーブン・ストラスバーグは、ナショナルズとの間で早々(5月)と契約更新。7年1億7500万ドルは、年平均で2500万ドルというMLB史上7番目の高額契約だった。

 

そのため、今オフは、スタータークラスがあきらかにコマ不足。イバン・ノバがパイレーツに移籍後、好成績(11試合5勝2敗、3.06ERA、WHIP1.10)を収め、チーム残留に対して5年7000万ドルを要求している。

 

他には、現役最年長バートロ・コロンも1年1200万ドル前後で契約更改の可能性がある。クリス・メドレンは7月に60日間のDL入り。マット・ムーアは8月1日にトレードでレイズからジャイアンツに移籍している。

 

紹介した選手のなかには、今オフもクオリファイングオファー(QO)を提示される選手がいるものと思われるが、シーズン途中にトレードで移籍している選手は、QOの対象外になるため、簡単に言うとFAでやや有利になる。

 

 

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リリーバーのほうがビッグネームが揃う。アロルディス・チャップマン、マーク・マランソン、ケンリー・ジャンセンは、このオフのリリーフ投手のビッグ3といえるだろう。

 

田澤純一青木宣親、川﨑宗則などの契約も気になる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※10月5日の再ポストです。