メジャーリーグも残り数試合。MLBウォッチャーの関心は10月のポストシーズンとタイトル争い。ア・リーグ(AL)の投手部門の防御率(ERA)でトロント・ブルージェイズの右腕アーロン・サンチェスがトップに立った。
サンチェスは3年目の24歳。27日(日本時間28日)のオリオールズ戦で6回を1失点の好投で、ERA3.06に押し上げ前回登板でAL5位のERA3.12から一気にトップになった。
Another big-time start for @A_Sanch41 tonight. #OurMoment pic.twitter.com/C7m4dm6Z4e
— Blue Jays (@BlueJays) 2016年9月28日
この日は、平均95マイルの4シームを武器に10奪三振を奪う力投で、ワイルドカード争いを続けるオリオールズとの直接対決に勝利した。これで、今季14勝目(2敗)、185イニングなどすべてのスタッツでキャリアハイのシーズンとなった。
ただ、24日にも紹介したが、ALには、規定投球回数にわずかながら達していないデトロイト・タイガースの新人マイケル・フルマー(ERA2.95)が控えており、次の登板次第では一気にトップに躍り出る可能性がある。
フルマーが、6回1/3を投げて自責点4以下の場合は田中将大(ERA3.07)やサンチェス(同3.06)を確実に上回る。
※フルマーに関してはこちらを参考にしていただきたい。
.@MFulmer12 takes the hill when the #Tigers host the Indians at 7:10 ET. Preview: https://t.co/RFSN2nkasl pic.twitter.com/CsbbazV2OD
— Detroit Tigers (@tigers) 2016年9月28日
フルマーのタイガースはワイルドカード進出を争っており、オースマス監督は「(無理に)6回1/3を投げさせるつもりはない。プレーオフで投げることの方が大事」と話し、個人タイトルよりチームの勝利を優先する考えを示している。
日本人投手として史上初のタイトル奪取が気になる田中は、サンチェスに抜かれた以上、タイトル獲得には次回登板はマストになった。先発を志願しているとの情報もあり、その場合、10月1日のホームでのオリオールズ戦が有力らしい。(10月2日が最終戦)
しかし、田中にとっても28日(日本時間29日)に登板するフルマーの結果が気になる。
田中将大にとっては、あと1/3イニングで、エリート・スターターの最低条件であるシーズン200イニングを渡米3年目で初めて達成する。
次の登板を祈りたいし、期待したい。