右胸筋を痛めて故障者リスト(DL)入りしているレッドソックス上原浩治投手が、22日(日本時間23日)にもブルペンで投球練習を開始することが分かった。地元テレビ局など複数のメディアが伝えている。
今季41歳の上原は、7月19日のジャイアンツ戦に登板した際に右胸筋肉を痛め、途中降板。翌日、15日間のDLに登録された。それまで39試合に登板し2勝3敗6セーブ、防御率4.50。
現在は、治療とリハビリを続け、平地で捕手を座らせてキャッチボールをするまでに回復している。8月14日には投球練習のようすを自身のブログで数秒間だが公開している。
ファレル監督は、試合前のメディア取材に応え、上原のリハビリ状況について「いい強度、距離、回数で遠投を続けている」と、復帰に向けて順調に進んでいる様子を明かした。
だが、リハビリ登板する実戦形式での場がないという指摘もある。現地メディアは「マイナーのレギュラーシーズンは2週間半で終わるから、上原がリハビリ登板できる場所がなくなる」としている。
指揮官も「いつメジャー復帰の話し合いが持たれるかは分からない」と、今後の見通しについては不透明であることを強調。それでも「(プルペンで投球練習を始める火曜日は)新たな前進だ」と、上原の復帰に期待する部分は大きい。
レッドソックスは、22日の試合でエース左腕デビット・プライスが好投して勝利。この時点で、ア・リーグ東地区首位ブルージェイズと並んだ。地区優勝、または、ワイルドカードでのプレイオフ進出は完全に射程圏内に捉えた。
10月の戦いには修羅場を何度もくぐり抜けたベテラン右腕の力が必要だ。まだまだ時間は十分ある。