今季ブレイクしそうな若手スターター
メジャーリーグ公式サイト『MLB.com』の記事をもとに2016年シーズンにブレイクを果たしそうな投手5人をピックアップしてみた。MLBファンなら一度は聞いたことのあるプレイヤーばかりだが、その5人とは――。
- ルイス・セベリーノ(ヤンキース)
- スティーブン・マッツ(メッツ)
- カルロス・ロドン(ホワイトソックス)
- ライセル・イグレシアス(レッズ)
ヤンキースのセベリーノは、MLBファンならご存知の方も多いとは思うが、2015年シーズンの同チーム・プロスペクトランキング1位。
ドミニカ出身の21歳で、昨年8月にメジャーデビューを飾ると、11試合の先発登板で5勝3敗、防御率2.89をマーク。
平均速度95.90マイル(約154キロ)の4シームを軸に、62回1/3を投げて56個の三振を記録するなど、本格派右腕としての片鱗を披みせた。
この数年、相次ぐ故障離脱に見舞われたヤンキースの「リハビリ先発陣」の中で、ブレイクしそうなフレッシュな人材だ。
6月28日にメジャー初昇格した24歳の左腕スティーブン・マッツは6試合で4勝(0敗)、防御率2.27。
ポストシーズンでも3試合に登板。今季のメッツ先発陣には左腕がいないだけに貴重な戦力になる。
ブル-ジェイズのストローマンは、昨年スプリングキャンプ中に左ひざのACLを切って戦列を離れたが、シーズン後半に復帰。
4試合で4勝(ERA1.67)をマーク。14年シーズンには11勝を稼いでおり、25歳になる今年は、順調に入れば一昨年以上の期待がかかる。
ホワイトソックスのロドン(LHP)は23歳。14年ドラフト1巡ピックで全体でも3位というプロスペクト。15年は26試合で9勝6敗、ERA3.75とすでに結果は残している。
レッズのイグレシアス(RHP)は、キューバ・青年の島出身という変わった経歴の持ち主。国交回復前のキューバからの亡命組の一人だ。15年は16試合に先発し3勝7敗、ERA4.15だった。
4シームの平均球速は91.57でそれほど速くもないが、K/9が9.82と高い数値だけに切れの良いシンカーが持ち球の投手と言えそうだ。BB/9の2.64が向上すれば大化けする可能性もある。WHIP 1.14も悪い数値ではない。