MLB2022
カブス、「ヤギ(マーフィー)の呪い」で70年ぶりのWS進出逃す
ナ・リーグのチャンピオンシップGAME4は現地時間21日、カブスのホーム、リグレーフィールドで行われ、メッツが8-3で勝利。無傷の4連勝で15年ぶりのワールドシリーズ(WS)進出を決めた。
映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー2」で今年の優勝を“予言”されていたカブスは、映画で未来にタイムスリップした日である10月21日に敗れ去った。
またしてもダニエル・マーフィーが夜空にアーチをかけた!
そして、カブスの70年ぶりの夢は砕かれた
ここでも何度か紹介したカブスの「ヤギの呪い」、そのヤギの名前は奇しくもマーフィーだったというから都市伝説ファンが大喜びするようなちょっと笑える話だ。その試合も第4戦だった。
こうなったら眉唾ものでもその手の話に乗ったほうが面白い。
このダメ押しの2ランは、すでに7回終了時点で6対1と大差がついていたものの、8回表のこの一撃で、カブスファンは静まり返った。
そう言えば、「スティーブ・バートマン事件」(2013年10月14日)も8回表だった。8回表に起こったカブスファンによるファウルフライの捕球妨害事件である。
その直後、リーグ優勝まであとアウト5つに迫っていたカブスが大量失点を喫してフロリダ・マーリンズに逆転負けし、翌日の第7戦も敗れてワールドシリーズ進出を逃したことで、この事件はシリーズのターニングポイントとして記憶されている。
マーフィーは、実に9試合で7本目のホームラン、6試合連続HRはポストシーズンにおける新記録。2004年にベルトラン(当時アストロズ)がマークした5戦連発のポストシーズン(PS)記録を上回った。
カブスもその裏、無死二塁から新人王候補ブライアントがレフトへ2ランを放ったが、マーフィーの2ランが効いて焼け石に水の一撃だった。
どちらも若いチーム。負けたとはいえカブスも5年目の大砲リゾ、ルーキーのブライアント、シュワーバーらプロスペクトから中心選手に育った野手陣に加え、防御率もリーグ3位と安定感があり今後もポストシーズンを狙えるチームだ。
この若いパワーで「ヤギの呪い」を打ち破る日も近いかもしれない。