今季の日本人選手の最終成績は以下のようになっている。95年の野茂英雄デビュー以来はじめて、投手も野手も「規定投球回数」や「規定打席」に達しない寂しいシーズンになった。
◆前後半に分けて前半は野手陣から紹介したい。
▶イチロー(マーリンズ)
153試 率.229 本1 点21 盗11
投手成績:1試 0勝0敗 防9.00
《MEMO》
マイアミ・マーリンズで15年目のキャリアをスタートさせた今季は、外野手4番手という位置づけだったが、ライトのスタントンの手首骨折等、主力の故障が相次ぎ、結局、野手のなかで最多出場を果たしている。
ただ、代打での出場やスタメンで4安打した次の試合で控えに回されるなど起用法も悪く、キャリア最低の打率にとどまった。
日米通算100安打以上という記録も連続21年でストップ。MLB3000本まで残り65本だが、金字塔達成は、今季のペースからするとシーズン後半にずれ込みそう。そうした事も視野に入れているのか2017年の延長契約もオプションに入っているという報道だ。
▶青木宣親(ジャイアンツ)
93試 率.287 本5 点26 盗14
《MEMO》
開幕から9試合連続安打を記録するなど、ボウチー監督からの信任を得て先発争いに勝ち定位置を確保。
オールスターファン投票でも一時は外野手部門で3位だった。
残念だったのは、2度の故障離脱。6月20日のドジャース戦では右足に死球を受け、右腓骨の亀裂骨折で故障者リスト(DL)入り。7月28日に復帰したが、8月10日のカブス戦で今度はアリエッタから頭部への死球を受けた。その後、再三、コンカッション(脳震とう)に泣かされDL入りを繰り返した。
その結果、2012年のメジャー移籍後、毎年100試合以上の出場を続けてきたが、今季は93試合にとどまった。来季の契約も決まっていない状況。
【日本人選手情報】青木、カブス戦に1番・左翼で先発出場したが、頭部に死球を受けた。幸いにも意識はあったものの、大事を取り途中交代した。 [http://t.co/WbYX9zJOyN] pic.twitter.com/Z919vCJF3m
— MLB Japan (@MLBJapan) 2015, 8月 10
▼最多勝投手アリエッタ(カブス)から頭部への死球。映像はコチラ
http://m.mlb.com/video/v351396883/?query=aoki
▼青木、6月20日の骨折シーンはコチラ
http://m.mlb.com/video/v182440683/?query=aoki
▶ワールドシリーズ(ブルージェイズ)
23試 率.214 本0 点2 盗0
《MEMO》
トロントでは、そのハッスルプレイで絶大なる人気を誇るムードメーカー。スプリングトレーニングでは3割近い好成績を残しながらも最終的にはアクティブロースター(25人枠)に残れなかった。
同じポジションには、若手のトラビス(ERA.305/OBP.361)やゴインズ(同.250/同.318)などがいるため、来季の契約も微妙。契約しても、おそらく今季同様、マイナー契約でノン・ロースター・インバイティ扱いになることが予想される。