MLB メジャーリーグ物語

海を渡ってMLBで活躍する日本人メジャーリーガーたち

ボストンマラソンとレッドソックス「Patriots Day Game」

 

世界中の市民ランナーが「一生に一度は走ってみたい大会」として憧れるボストンマラソン。2013年には、ゴールライン付近に爆弾が置かれ悲惨なテロ事件で3人が死亡しましたが、昨年は厳重な警戒態勢の中、無事終了しました。

FOXスポーツのLIVE中継を見ていましたが、主催者発表で、昨年を9,000人上回る3万6,000人がエントリー、実際には3万2,000人余りが出場したみたいですね。

日本からも約200人が参加。車いす部門の男子では洞ノ上浩太さん(40)が2位、副島正純さん(43)が3位、女子では土田和歌子さん(39)が2位に入賞。

昨年、車いす男子部門で優勝したのは日本人ランナー山本浩之さん(47)。2013年に次ぐ連覇はなりませんでしたが、「もう一度参加できて本当に良かった。沿道の声援もすばらしかった。テロに負けないという姿を見せられたと思う」と山本さんのコメントが残っています。

1897年に第1回が開催され今年で119回目の開催になるボストンマラソンは、世界でもっとも長い歴史と伝統を誇るマラソン大会です。

ボストン郊外のホプキントンをスタート、ボストン市街へ向けて走る片道コース。35キロ付近に有名な「ハート・ブレイク・ヒル(心臓破りの坂)」がありますが、全体としては下りが中心。後半の細かな上りを走りきれば、ゴールまでは一気に下る好タイムが出るコースです。

世界規模のマラソン大会としては初めて、女子ランナーの参加や車いすでの参加を認めたことでも知られています。また、ランナーのエントリーに際し、性別および年齢に応じた標準タイムの条件が定められていることも、ボストンマラソン特有のコースや長い歴史に並ぶ、大きな特徴となっています。

日本人では、昨日も解説していた瀬古利彦さんが2回優勝しています(1981年・1987年)。その他、公原健二さんら数名が優勝しています。

BOSTON STRONG

4月の第3月曜日は、マサチューセッツ州ではペイトリオッツ・デイ愛国者の日)として、州の祝日と定められています。

歴史的には、1775年4月19日に米独立戦争が始まったことを記念する祝日であり、ボストンマラソンは、毎年ペイトリオッツ・デイを記念した、ボストン市民にとっては「春の訪れ」を寿ぐ行事のひとつになっています。

ペイトリオッツ・デイ」のレッドソックス戦は、毎年、午前11時に試合が始められることが伝統となっています。

1年に2,430試合ある大リーグの試合(ポストシーズンは除く)の中でも、午前中に試合が始められるのは、ボストンの「Patriots Day Game」だけ。

なぜ、この試合だけが朝に始められるのかというと、それは、ボストン・マラソンで、フェンウェイパークの近くを通過するランナーたちを試合後に見てもらうためです。

そんな日にあのテロ事件は起きました。

【参考】http://www.asahi.com/articles/ASG4P3VT2G4PUHBI016.html

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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※この記事は、昨年4月の記事をリライトしたものです。