米国とキューバの国交正常化に向けた動きが進む中、メジャーリーグのオープン戦が、来春キューバで開催される可能性が出てきました。
メジャーリーグ機構のロブ・マンフレッド氏が、19日付のウォールストリート・ジャーナルへのインタビューで明らかにした。「来年のスプリングトレーニング中に行われると確信している。1試合か数試合になるかは分からない」などと説明。
過去にキューバでは1999年3月28日に、オリオールズがキューバ代表と対戦しています。
さらに選手会のトニー・クラーク専務理事も、将来的にキューバでオープン戦を行う計画を進めていることを明らかにしました。
最新情報でもメジャーリーグ機構(MLB)は2月3日、キューバ国外で永住権を持つキューバ出身選手との契約に関して、政府の許可を得ず所属させても良いとする返答があったと各球団に通達し、メジャーリーグ公式サイトにも掲載しました。
アメリカ政府は昨年12月、バラク・オバマ大統領がキューバ政府と国交正常化する方針を表明、長く続いた冷戦関係に雪解けムードが訪れていました。この4月には、さらに進展があるという話もあります。
既に渡航や送金などの規制は緩和されいていましたが、今回の決定でスポーツ界にも大きな動きがあると見られます。
Moncada, 19, batted .277 (84-for-303) w/ 58 runs, 28 RBI & 21 SB in 101 gms. over 2 seasons in Cuba’s Serie Nacional. pic.twitter.com/CZA1LRhndT
— Boston Red Sox (@RedSox) 2015, 3月 13
先日もキューバの19歳の新人がレッドソックスと約38億円の新人契約をして話題になりました。 (上のtwitterのモンカダ選手)
○昨年は、開幕ロースターに19人
この記事は、以前にも紹介しましたが、2012年のヨエニス・セスペデス、2013年ヤシエル・プイーグ、2014年ホセ・アブレイユとキューバ人打者の大活躍がブームに火をつけているのかもしれません。
昨シーズン、19人のキューバ選手が開幕ロースター(故障者リスト入りを含む)に名を連ねました。米国出身以外ではドミニカ共和国の82人、ベネズエラの59人に次いで3位。
オールスターも印象的でした。ヤシエル・プイーグ(ドジャース)、ヨエニス・セスペデス(アスレチックス)、ホセ・アブレイユ、アレクセイ・ラミレス(ともにホワイトソックス)、アロルディス・チャップマン(レッズ)の5人が登場しました。
この流れは、日本人選手のとくに実績のないインフィルダー(内野手)にも影響が出るものと予想されます。キューバのトップ選手がMLBに流れてNPB(日本プロ野球機構)でプレイするキューバ人選手の質にも影響がでるでしょうね。