イチロー3000本達成は来季という予想
それでもメジャー最短で達成！
MLBでは、スプリングトレーニングを前にイチロー外野手がマーリンズと契約したことから、イチローのメジャー通算3000本安打達成の可否が、米国でも話題となっている。
MLB公式サイトは、偉業まで残り156本と迫っているイチローに関して、3000本安打達成者と比較。「史上3番目に高齢」かつ「最速」での達成すると予想している
これまでの3000本安打達成者は最低でも18シーズンを要しており、今年メジャー15シーズン目を迎えるイチローが今後2年で達成した場合でも、史上最速の記録になることにも言及。
記事ではイチローの今季開始時の年齢（41歳4か月と5日）よりも高齢で3000本安打を達成した選手が、キャップ・アンソン（45歳3か月と1日）、リッキー・ヘンダーソン（42歳9か月と12日）、デーブ・ウィンフィールド（41歳11か月と16日）、クレイグ・ビジオ（41歳5か月と16日）の4人しかいないデータを紹介。
また、メジャー移籍後、イチローが10年連続で200本安打を達成しながらも、
2011年は184本
2012年は178本
2013年は136本
2014は102本と減少傾向にあり、
かつ、マーリンズで4番手の外野手に位置づけられている状況を踏まえ、今季中の3000本達成は難しいと見ており、2016年シーズンに歴代3番目に高い年齢で達成する可能性が高いと予想している。
また、年平均の安打数が187.5本以上となることを指摘。
3000本安打達成者の28人と比較すると、年平均160安打以上を記録した者は10人、170安打以上はピート・ローズ（24年で平均177.3安打）、タイ・カッブ（24年で平均174.5安打）、デレク・ジーター（20年で173.3安打）の3人しかいないという。
現役選手ではヤンキースのアレックス・ロドリゲスが3000本まで残り61本まで迫っており、イチローは史上30人目の達成になると予想している。
今季200万ドルという低く抑えられた契約金額は、来季を意識した内容かもしれない。高額年俸が選手寿命を縮めてしまうことも良くあるパターン。
レギュラーでオファーのなかったイチローにとって、偉業達成までの最大のハードルは、「打席数」。
第4の外野手として出場機会が減るからだ。昨年も385打席しかなく359打数102安打（21四球、1死球、2犠飛、2犠打）だった。
その場合、単年度ではなく2年がかりで達成を考えるのがふつうだろう。
さらに、シーズン途中にトレードの多いMLBで、場合によっては7月末の時点で、プレイオフを見据えたチームが、イチローのバットや守備力、経験に期待してトレードを仕掛けてくる場合も十分考えられる。低年俸だと受け入れる側の球団にとっても容易になる。
