MLB2014
ワイルドカード争いでも苦戦するヤンキース
現地29日、右ひじ内側側副靱帯の部分断裂で戦列を離れているニューヨーク・ヤンキースの田中将大投手が、前日に行った実戦形式の練習後に、右腕の痛みを訴えていることが分かった。
手術を回避し、リハビリでの復帰を目指している田中は、28日に遠征先のコメリカ・パークで49球を投じた。
本人によれば「ここ2週間ほど本格的に投げていなかったから、投球練習を再開し、球数を増やしたせいだと思う」と通訳を介してコメント。マウンドから遠ざかっていたことが、痛みの原因だとした。
【ニュース】田中将、シート打撃に登板へ 3イニング45球を予定http://t.co/TGmXqhRrbp pic.twitter.com/bSSw5K4KDw
— MLB日本公式サイトMLBjp (@MLBjp_GyaO) 2014, 8月 28
その一方で、ヤンキースのジョー・ジラルディ監督は、「1週間は様子を見たい。まずはキャッチボールなどで調整を行い、今後のことはそれからだ」と慎重な姿勢を見せている。
そして、来月2日に予定していた2度目の実戦形式の練習をキャンセルしたことを明かした。
「何週も投げていなかったので、単なる筋肉痛程度でひじの炎症を再発していなければ、10月には間に合うかもしれません。ただし、ヤンキースに10月があればの話ですが...」
ヤンキースは首位のオリオールズと7ゲーム差の2位。残り30試合で、地区優勝は絶望的。
10月のポストシーズン進出へは、ワイルドカードの2チームに入るしかないが、西部地区の2チームのほうが勝率は高く、そのうちの1チームがワイルドカードに回るため、残りの枠は1つしかないのが現状だ。
その枠を、西部地区3位のマリナーズ72勝60敗(勝率.545)、中部地区2位のタイガース72勝60敗(勝率.545)が争い。その後に3ゲーム差でヤンキースが続いている。
レンジャーズは、勝率で30球団最下位に低迷し、来季の再建に向けてDL入りしたエースのダルビッシュ有の温存策を選択した。
ヤンキースもよほどの連勝がない限り赤信号。
9月からは、マイナーリーグの試合もなくなり、実戦での登板の機会もなくなる。チームの成り行き次第では、このままシーズンエンドも考えられる。