がんばろう広島!
7回を散発4安打に抑え2失点の好投
全30球団からの勝利と5年連続2桁勝利は、お預け
RECAP: Hiroki Kuroda tosses 7 solid innings as #Yankees drop tough one to Tigers in finale. http://t.co/RYBDIO2r08 pic.twitter.com/jwFh4Uf9KR
— New York Yankees (@Yankees) 2014, 8月 28
先日、土砂災害の被災者への義援金を広島市に送ったニューヨーク・ヤンキースの頼れる右腕・黒田博樹が、デトロイト・タイガースの強力打線相手に気迫のこもった91球をみせた。
ポストシーズン進出へ崖っぷちに立たされたヤンキースだが、ケガ人だらけのチームにおいて黒田は1人だけ開幕から離脱することなくローテーションを支え続けている。
辛口で知られるニューヨークのコラムニストが「メジャー史上最高の日本人投手」と評価した男は、この日もその評価通りのピッチングを披露した。
ただ、残念だったのは、5回に1点を失ったシーン。
先頭打者を四球で歩かせて、二死まで打ち取ったが、右打者の1番デービスに0-1からインサイドを狙った148キロが、真ん中から外気味の逆球に入ってライト前に運ばれた。
これで同点。黒田は5回の失点が1番多く、そのデータ通りの結果になってしまった。
ゲームは、後続が打たれヤンキースが、9回サヨナラ負けした。
この登板で黒田は、ヤンキースで56回目のクォリティースタート(6回以上を自責3以内)。32回目のハイクォリテイースタート(7回以上を自責2以内)を記録。これだけでも右に並ぶ日本人投手はいない。
これは、黒田より約10億円年棒が高いザック・グリンキー投手(ドジャース:年平均約25億4000万円)と同じらしい。
けっして状態は良くなかったはず。シーズンもここまでくればベテランには体力的に厳しいマウンドが続く。
それでも黒田の心を支えたのは被災して苦しむ第2の故郷の惨状だろう。自分を育て、応援してくれた街・広島への熱い思いだったに違いない。
防御率 | 試合数 | 勝利 | 敗戦 | セーブ | 投球回数 | 奪三 | 自責点 |
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3.88 | 27 | 9 | 8 | 0 | 167 | 112 | 72 |