デトロイト・タイガースとハビアー・バイエズ遊撃手が6年総額1億4000万ドルで契約合意に達した。結局、メッツでもなくカブスへの復帰でもなかったようだ。
MLB移籍情報
大物遊撃手のモータウンへの移籍を複数のメディアが伝えているが、コーリー・シーガーのような3億ドル超でもなくマーカス・セミエンの1億7500万ドルにも達しなかった。
シーガーよりはパンチ力でやや劣るものの、遜色のないポテンシャルがある選手と見ていただけに、市場の評価は意外と低いという印象を受ける契約だ。
シーガーよりタフで出場試合数の多さなどでは上回っているので個人的には評価していたが、三振率33.6%(リーグ最多の184)や昨年の低迷が評価を下げたようだ。
それでも年平均2333万ドルは、今オフの投手を除いた野手ではシーガー、セミエンに次いで3位だ。
平均相場の高い先発投手と比べてもバイエズを上回るのはマックス・シャーザー(4333万ドル)とジャスティン・バーランダー(2500万ドル)ぐらいで、マリナーズと契約したロビー・レイの2300万ドルやケビン・ゴーズマンの2200万ドルをしのぐ高額契約になった。
プエルトリコ出身の28歳は今季、カブスとメッツで計138試合に出場して打率.265、31本塁打、87打点、18盗塁、OPS.813を記録。
昨年の不振からバウンスバックして来季以降はタイガースの主軸になるだろう。
2年連続の地区最下位を脱出したタイガースは今オフ、トレードでタッカー・バーンハート捕手、FAで先発左腕エドゥアルド・ロドリゲス、ロビー・グロスマン外野手を獲得するなど積極的な補強を展開中。
先発ローテに若手が多く安定感という点では不安も残るが、戦力アップは間違いなく、来季はア・リーグ中部地区の台風の目になるかもしれない。
.@tigers, SS Javier Báez reportedly agree to 6-year deal, per @beckjason. https://t.co/OwWbGpmrhe pic.twitter.com/hhK9S5RV0i
— MLB (@MLB) November 30, 2021