サンフランシスコ・ジャイアンツとシカゴ・カブスのトレードが成立。ジャイアンツのデレク・ホランド投手がカブスへ金銭トレードされた。
32歳の左腕はジャイアンツで2年目のシーズンだったが、開幕から7回の先発で1勝4敗、防御率6.75と打ち込まれブルペンに転向して24回の登板で防御率5.03だった。ここまでトータルで31試合で2勝4敗、防御率5.90。
テキサスでダルビッシュ有とチームメイトだったというイメージが強い投手だが、今度はシカゴで同じユニフォームを着ることになりそうだ。
Thank you, Dutch. Best of luck in Chicago. https://t.co/QEXrwQfIDl#SFGiants pic.twitter.com/zo9NpW4o4N
— San Francisco Giants (@SFGiants) July 26, 2019
サンフランシスコ・ジャイアンツは、バムガーナーら主力選手の放出を回避、温存する可能性が高くなった。
チームはオールスターブレイク後、11勝3敗(日本時間7月26日時点)。7月は16勝4敗の快進撃で、7月スタート時には「12」あった借金を一気にクリアしてワイルドカード圏内まで3.5ゲーム差に肉薄している。
この7月のサプライズでジャイアンツのファーハン・ザイディ野球部門社長は、ポストシーズンの可能性が出てきたことに言及し、「売り手」から「買い手」に回る可能性を含む発言をしている。
ここでも何度か紹介したエース左腕マディソン・バムガーナーのほか、クローザーのウィル・スミス、トニー・ワトソン、サム・ダイソンといった有力リリーバーたちがトレードデッドライン前に移籍市場に放出されない可能性が高くなった。
ブルース・ボウチー監督が指揮を執る最後の年になるジャイアンツ。
ドジャースのGMだったファーハン・ザイディ氏をヘッドハンティングしてベースボール・オペレーションのトップに据えているが、ブライス・ハーパー外野手の争奪戦に敗れ、攻撃陣は7人をアクティブロースターに加えたもののMLB27位のチーム打率、26位の本塁打数と低迷している。
投手力も先発陣がMLB19位の防御率だが、唯一、ブルペンだけがMLB3位の防御率と健闘している。
ファーム層は薄く、先発はバムガーナーぐらいで、ザイディ野球部門社長の今後の手腕が見ものだ。