この夏の移籍市場で注目選手の一人、オリオールズのマニー・マチャドに関しては、何度か紹介したが、当初伝えらていた7球団に加えてヤンキース、レッドソックスも水面下で参戦しているという。
フラッグディール・トレード情報
マニー・マチャド、ザック・ブリトンが2018年シーズン終了後にフリーエージェント(FA)になるオリオールズ。
そのオリオールズが所属するア・リーグ東部地区は、スタントンが電撃移籍したヤンキースと安定した先発投手陣に大砲のJ.Dマルティネスを加えたレッドソックスが2強を形成して付け入る隙もなく、オリオールズは、26勝68敗の最下位に沈んでいる。
当然、この夏の「売り手」としてマニー・マチャド、ザック・ブリトンらの主力選手の移籍が浮上しているが、マチャドに関しては、西海岸のドジャースやダイヤモンドバックスなどに、中部のブルワーズ、フィリーズ、ブレーブス、インディアンス、カブスを加えた7球団による争奪戦が伝えられていた。
オリオールズはファームに人材不足で、その中でも投手のプロスペクト層が極端に薄く、交渉している各球団には、投手のトッププロスペクトを要求していると報じられている。
ヤンキースには、左腕のユスタス・シェフィールドやチャンス・アダムスらのプロスペクトがいる。2人とも既に3Aまで昇格している。
シェフィールドは、ベースボール・プロスペクタス(BP)がMLB全体で57位、ベースボール・アメリカ(BA)が同41位、MLB公式サイトが同48位にランク。アダムスは、BPがMLB全体で51位、BAが同81位、MLBが同75位にランクしているプロスペクト。
ただ、シェフィールドに関してはヤンキースが交渉のテーブルにあげていないという情報もある。加えてヤンキースはMLB全体で12位の先発ローテンションの強化が優先で、候補としてJ.A.ハップ(ブルージェイズ)、コール・ハメルズ(レンジャーズ)、マイケル・フルマー(タイガース)らの名前が挙がっている。
こちらの交渉の方が現実味があるような気がする。
レッドソックスは、ここへ来て10連勝。3.5ゲーム差をつけて首位に立つが、地区3連覇にはブルペンの強化を視野に入れているという。その流れでザック・ブリットン(オリオールズ)の名前が浮上。ほかにフェルナンド・ロドニー(ツインズ)、アダム・コンリー(マーリンズ)らが候補になる。
レッドソックスの場合、21歳のラファエル・ディバース三塁手が故障で故障者リスト入りしたが、エドゥアルド・ヌニェスがその穴を埋めており、ザンダー・ボガーツも遊撃にいるため、マニー・マチャド獲得に関しては優先事項ではないような気がする。