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【MLB契約情報】フィリーズとジェイク・アリエッタが合意

 

MLB契約情報

 

パフォーマンスの低下が懸念されるアリエッタ

 

カブスからフリーエージェントになっていた先発右腕ジェイク・アリエッタが、フィリーズとの契約に合意した。

 

契約内容は、ファンラグスポーツのジョン・ヘイマンによれば3年契約の総額7,500万ドル。

 

2018年 3,000万ドル

2019年 2,500万ドル

2020年 2,000万ドル

 

 

さらに、この契約には、2年後の19年シーズン終了後にアリエッタ側が契約を破棄してFAを選択できる「オプトアウト」の権利も盛り込まれているが、フィリーズが21、22年に関しては年俸2,000万ドルで延長できるオプションにもなっている。

 

インセンティブに関しては18、19年で一定の先発登板数をクリアしていれば2,500万ドルになる事や、「サイ・ヤング賞」受賞で最高3,000万ドルになる内容にもなっている。

 

アリエッタの移籍先に関しては、以前から複数の球団が水面下で交渉中との情報も流れていたが、代理人のスコット・ボラス氏は、4年以上を希望しているとも伝えられ、今回の契約内容を見れば、その折衷案でお互いが歩み寄ったカタチになった。

 

 

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3月に32歳になったアリエッタは、球速の低下が顕著になっているとの報告がある。

 

フォーシームとスライダーが3マイル、シンカーは3.1マイル、チェンジアップが2.2マイル低下。それに伴って空振り率は25.7%から21.5%に悪化しているという。

 

低下している数値は他にもあり、17年はハードヒット率が32.2%、ゴロ比率が35.7%といずれも悪化している。

 

アリエッタと同じFA市場でトップクラスの評価だったダルビッシュ有は、14年のフォーシームが97.88マイルで、肘の手術後の17年は98.96マイルと球速が上がり。その他の数値は、年齢と共に下がっているもののゴロ比率もキャリア平均の41.3%に近い40.7%を維持しており、アリエッタほどの低下はない。

 

そうした分析もあって長期の契約には、各球団が二の足を踏んでいたようだ。メジャーでは34歳以降の契約は不利になる傾向があり、彼の場合も34歳までの期間に厚みを持たせた契約内容になっている。