MLB メジャーリーグ物語

海を渡ってMLBで活躍する日本人メジャーリーガーたち

3チームによるトレード成立!マルティネスを逃したDバックスがスーザJr.を獲得

 

MLBトレード情報

 

 

今週末からは、フロリダとアリゾナの2大キャンプ地でオープン戦が始まるメジャーリーグ。現地20日には、そうしたタイミングを受けて多くの選手の移籍先が確定している。メジャーでは、移籍もビジネスだが、この春は、さすがに遅い。

 

既に多くのメディアで報道されているが、ヤンキース、レイズ、ダイヤモンドバックスの3チームによるトレードで複数の選手が移籍した。

 

 

ARI→NYY ブランドン・ドルーリー内野兼外野手獲得

 

TB→ARI ティーブン・スーザ・ジュニア外野手獲得

NYY→ARI テイラー・ワインダー投手獲得

 

NYY→TB ニック・ソラク内野手獲得

ARI→TB アンソニー・バンダ投手と後日2名獲得

 

 

ヤンキースは12月のウィンターミーティングでもリストアップしていた25歳のブランドン・ドルーリーをダイヤモンドバックスから獲得。ポジションは二塁、三塁を中心に内野の全ポジション、外野も両翼を経験しているユーティリティ選手。

 

15年9月にメジャー昇格。16年は134試合で打率.282、出塁率.329、長打率.458、OPS.786、16本塁打。17年は135試合で打率.267、出塁率.317、長打率.447、OPS.764、13本塁打というまずまずの成績を残した。

 

MLB.comの記事では、今季から三塁ベースコーチに就任したフィル・ネビンがダイヤモンドバックス時代に教えていたのがドルーリーで、彼の才能を絶賛しているという。

 

ドルーリーは、ユーティリティのために使い勝手が良く、しかも年俸調停権を有していないため、年俸は55万ドル程度と格安。FAまで4シーズンをヤンキースがコントロールできる。

 

10年のMLBドラフト13巡目(全体404位)でブレーブスから指名されているので、当初は、それほど期待された選手ではなかったかもしれないが、場合によっては、ブルージェイズのドナルドソンのように大成するかもしれない。

 

ヤンキースはスタントン獲得のために正三塁手チェイス・ヘッドリーをパドレスに、正二塁手スターリンカストロマーリンズに放出した。その穴埋め要員のひとりと考えられる。

 

交換要員としてダイヤモンドバックスにはマイナーリーガーのテイラー・ワインダー投手を、レイズにはマイナーリーガーのニック・ソラク内野手、差し出した。

 

 

 

 

Dバックスはマルティネスの穴を埋める外野手が狙いのトレード

 

ダイヤモンドバックス目線で見るとJ.D.マルティネスとの再契約に失敗したが、ジャロッド・ダイソン外野手との契約に続いて、レイズからスティーブン・スーザ・ジュニア外野手をこのトレードで獲得したことになる。

 

ダイソンには、長打力がない分、同じ外野手でもスティーブン・スーザ・ジュニアは昨季30本塁打をマークしている。守備でも右翼手としてDRS+7、UZR+5.5を記録している。額面通り活躍してくれれば18年も含めた3シーズンをチームがコントールできる編成上のメリットもある。

 

 

 

 

再建期のレイズは年俸調停1年目で355万ドルに上昇したスティーブン・ソウザ・ジュニアを放出してダイヤモンドバックスからメジャー経験もあるアンソニー・バンダ投手と後日2名。ヤンキースからニック・ソラク内野手というマイナー選手を獲得している。