シカゴに、勝利を意味する「W」フラッグが翻った。
現地30日、シカゴ・カブスとクリーブランド・インディアンスのワールドシリーズ第5戦が行われ、後がないカブスが3対2で逆転勝ちした。これでWS対戦成績は2勝3敗となり、クリーブランドに舞台を移して現地11月1日から第6戦が行われる。
カブスはエース左腕ジョン・レスター投手が2回、6番ホセ・ラミレス三塁手に先制ソロアーチを被弾。
しかし、4回、これまで不振だった2番のクリス・ブライアント三塁手が同点ソロを放つと打線がつながり始め、連続長短打で無死一、三塁とした後にアディソン・ラッセル遊撃手の内野安打で一気に勝ち越した。
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— Chicago Cubs (@Cubs) 2016年10月31日
レスターは初回を三者三振に切って取るなど気合十分。6回を90球、被安打4、奪三振5、失点2と好投した。
バックも2回、リゾ一塁手とロス捕手がファウルフライを身を挺してキャッチ。3回には、ヘイワード右翼手のフェンスを気にしないファウルフライへのガッツあるプレーでレスターを支えた。
1点リードの7回、1死二塁で抑えのチャップマンを早めに投入。チャップマンはこの回のピンチをしのぐ。
続く8回はア・リーグ盗塁王ラージェイ・デービス外野手の連続盗塁などで2死三塁まで攻め込まれたが、ここもリンドアを見逃し三振に仕留めて得点を許さず。
最終回も続投して三者凡退。42球(そのうち15球が160キロを超える)、2回2/3のロングリリーフで、本拠地リグリー・フィールドで71年ぶりとなるワールドシリーズの勝利をカブスのファンにもたらした。
王手をかけていたインディアンスは、ポストシーズンで先制した8試合は全勝だったが、先発のバウアーが4回につかまり、リードを守れなかった。