MLB メジャーリーグ物語

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【NLDS】100年を超えるライバル対決!カージナルスvs.カブス

 

セントルイス・カージナルスシカゴ・カブスによるナ・リーグのディビジョン・シリーズ(NLDS=5回戦制)の初戦が9日、ミズーリ―州セントルイスで行われ、中地区優勝のカーディナルスワイルドカードを勝ち上がってきたカブスを4-0で退けた。

 

 

NLDS2015

 

 

メジャーリーグ通のスポーツジャーナリスト福島良一さんによればア・リーグのディビジョンシリーズ(ALDS)は、トロント・ブルージェイズ(東地区)、カンザスシティ・ロイヤルズ(中地区)、テキサス・レンジャーズ(西地区)、ヒューストン・アストロズワイルドカード)の4チームは、すべて1961年以降のエクスパンション(球団拡張)によって誕生したチーム。

 

それに対し、カブスは1876年、カージナルスは1892年の創設。しかも、カブスカージナルスアメリカでもっとも古くから続くライバル関係というオールドファンには堪らない一戦になる。

 

カージナルスはジョン・ラッキー投手、カブスはジョン・レスター投手が先発。ともにボストン・レッドソックスに所属していた2013年にワールドシリーズの初戦と第2戦の先発マウンドを任された投手。

 

ラッキーは今季、メジャーリーグの年俸最低保障額である50万7500ドル(約6100万円)で契約。それでも、エースのアダム・ウェインライト投手が左アキレス腱断裂でシーズンの大半を離脱したカージナルスにおいて、キャリアベストの防御率2.77(13勝10敗)をマークするなど、チームの地区3連覇に貢献した。

 

一方、レスターは、相手のカージナルスが勝ち頭のマイケル・ワカ投手を初戦の先発に指名するだろうと考えていたようだ。

 

しかし、かつてともにレッドソックスを世界一に導いたラッキーとの投げ合いだと知った瞬間、“面白い”と思ったと同時に“ふさわしい”と感じたという。

 

ボストン・レッドソックス時代に世界一に2度輝き、ディビジョンシリーズでの通算成績は2勝1敗・防御率1.63。ワールドシリーズでも通算3勝0敗・防御率0.43という驚異的な数字を残すなど、「ポストシーズン男」だ。