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【ALCS】Rソックス対タイガース 投手比較

MLB2013 ALCS

 

ALCS】Rソックス対タイガース 投手比較

 

 

ボストン・レッドソックスデトロイト・タイガースによるア・リーグ優勝決定シリーズ(ALCS)が、レッドソックスの本拠地フェンウェイ・パークで初戦(7回戦制)を迎えました。シリーズ開始を前に、両軍の戦力分析を紹介した記事がありましたので紹介する。

 

先発投手:タイガース優勢

 

今季のア・リーグ最優秀防御率アニバル・サンチェス、21勝(3敗)を挙げ最多勝投手に輝くなど、サイ・ヤング賞候補No.1のマックス・シャーザー。今季のプレーオフでここまで15イニングをを投げて無失点の豪腕ジャスティン・バーランダーを擁するタイガースの先発投手陣は超強力だ。

 

一方のレッドソックスも今季15勝(8敗)を挙げたエース左腕ジョン・レスターを筆頭に、クレイ・バックホルツ、ジョン・ラッキーとジェーク・ピービの両ベテランを含め安定感のある投手が4人揃う。しかし、数字でみると、今季ア・リーグベストの先発投手陣がいるタイガースに分がある。

 

 

中継ぎ:レッドソックス優勢

 

先発投手に比べると、両チームともに中継ぎ陣はやや不安定な陣容だ。

 

レッドソックスはランナーを背負ってマウンドに上がったリリーフ投手がどれだけ相手に得点を許すかを表す指標でリーグ全体で下から3番目、リリーフ陣のWHIPがリーグ20位の数字。

 

対するタイガースも中継ぎ陣のWHIPがメジャーで23位にランクされるなど、両者ともに決め手を欠く内容となっている。

 

しかし、試合終盤にクローザーに繋ぐ場面で登板するセットアッパーを比べると、レッドソックス田澤純一とクレイグ・ブレスローがタイガースのドルー・シミリー、ホセ・ベラスを若干上回るか。

 

 

クローザー:レッドソックス優勢

 

今やア・リーグのベストクローザーはヤンキースマリアノ・リベラ(今季限りで引退)ではなく90マイルそこそこの直球と決め球のスプリットでメジャーの強打者を翻弄するレッドソックス上原浩治といって間違いないだろう。

 

今季途中からチームの抑えを務めた上原は防御率1.09、WHIPが0.57、K/BB(奪三振と与四球の比率)11.22と神がかり的な数字を残し、24回のセーブ機会で21セーブをマークした。

 

一方のタイガースは、上原同様シーズン途中からクローザーを務めた36歳のホアキン・ベノアが防御率2.01、24セーブをマークするなど、まずまずの安定感を披露した。

 

しかし、今シーズン驚異的な数字を残した上原の成績と比べると、どうしても見劣りしてしまい、クローザーはレッドソックスに絶対的な優位がある。