このオフ、日本のメジャーファンにとって最も注目の移籍は、フアン・ソト外野手でもなくコービン・バーンズ投手でもない。NPB千葉ロッテからポスティングシステムでメジャー移籍を目指す佐々木朗希の移籍先だろう。
MLB移籍情報
佐々木朗希に関しては、ここでも何度か紹介しているが、移籍先はドジャースが最有力であるとする報道が多い。
日本時間13日、カブスのスペイン語版中継でアナリストを務めていたマイク・ロドリゲス氏はX(旧ツイッター)で「ドジャースと契約する可能性は65%」と、ドジャースが依然として移籍先の最有力候補に挙がっていると伝えていたが、これもあくまでも憶測の範囲だ。
移籍先には具体的にドジャースの他にパドレス、ヤンキース、メッツ、カブス、ジャイアンツ、レンジャーズの少なくとも7球団と面談を行ったと伝えられている。その中から少なくともジャイアンツ、ヤンキース、メッツには契約しない意向を伝えているという。
さらに、同日にジ・アスレチックのケン・ローゼンタール記者やアンディ・マッカロー記者が、複数の情報筋の話として佐々木が先週トロントを訪れブルージェイズと交渉したことを伝えた。
ローゼンタール記者は自身のXで「関係者によると先週、球団幹部がトロントで、ロウキ・ササキとミーティングを行った」と報じ、8球団目のブルージェイズの名前も浮上した。
大谷翔平も関心を持ったとされる充実したファーム施設を持つブルージェイズのことだから佐々木も興味を持ったのかもしれない。おそらくその程度だったと思われるが、ブルージェイズに決まればサプライズだろう。
ご存じのように佐々木は23歳のため、メジャー球団が海外選手を青田買いすることを防ぐための「25歳ルール」に抵触するためマイナー契約しか結ぶことができず、契約金を各球団に割り当てられた「国際ボーナスプール」内でやりくりする必要がある。
金額の問題ではないような気がするが、「ドジャースは現在、佐々木朗希の入札に360万ドル程度を用意している」と全米野球記者協会所属のフランシス・ロメロがXに投稿している。
ロメロ記者はXで「ドジャースとパドレスは、ササキが球団を決めてから、他の海外FA選手と契約を結ぶ見込み」と伝えており、両球団は佐々木を最優先にする見通しだという。 ロメロ記者は1月3日(日本時間4日)、移籍先の有力候補にパドレス、ドジャース、ジャイアンツの3球団を挙げた。ただし、その後の報道ではジャイアンツはその可能性が無くなったとも言われている。
日本時間14日のMLB公式サイトによれば佐々木の候補はドジャース、パドレス、ブルージェイズに絞られたと報じている。
Japanese pitching phenom Roki Sasaki is reportedly down to three teams ...
— MLB (@MLB) January 14, 2025
Dodgers, Padres and Blue Jays 👀 pic.twitter.com/LGGkZk48M9
25歳未満の海外FAに該当する佐々木は、15日(日本時間16日)からメジャーの球団と契約が可能になる。交渉期限は米東部時間23日午後5時(日本時間24日午前7時)。
日本球界の至宝ともいうべき23歳右腕がどの球団を選ぶのか、ドジャースか、それともパドレスか、締め切り期限の日本時間24日午前7時まで残り10日になった。