2022年度のMLB王者アストロズが空席だったゼネラルマネージャー(GM)のポストにデイナ・ブラウン氏が就任することを発表した。
MLB球団人事
新GMに就任したブラウン氏は過去にメッツやマリナーズのGM候補として名前が挙がったことがある人物。
1994年にパイレーツでスカウトとしてのキャリアを開始し、2002年から2009年はエクスポズやナショナルズでスカウト本部長、2010年から2018年はブルージェイズでGM特別補佐を務めた経歴がある。
ブレーブスではドラフトのスカウト副部長としてマイケル・ハリス2世、スペンサー・ストライダー、ボーン・グリッソムらを発掘した実績がある。
東部地区5連覇中の常勝軍団ブレーブスのアレックス・アンソポロスGMとはカナダのエクスポズ時代から縁があり、ブルージェイズでもアンソポロスGMとともに仕事をしてきた。
その忠誠心がアストロズのジム・クレイン社長の目に留まったようだとMLB公式サイトは伝えている。
It’s time to get greedy. pic.twitter.com/oybysktU1z
— Houston Astros (@astros) January 26, 2023
たしかに前任のGMだったジェームス・クリック氏が新たに提示された1年契約のオファーに満足せずにチームを去った。その経緯を考えると、ジム・クレイン社長からすれば、そういう部分(組織に対する忠誠心)があることは大切な要素かもしれない。
ブラウンは球団史上2人目の黒人GM。監督とGMがともに黒人となるのはメジャー史上2度目のことで、日本では人種に対する偏見がアメリカほどないので、2人目というのは不思議だったが、個人的には嬉しいニュースのような気がする。
昨年の覇者アストロズ。新GMには106勝の球団を引き継ぐプレッシャーもあるだろうが、結果は数年後にでる。西部地区で王朝を築くことができるか、その手腕に注目したい。