オーナーサイドによる4回目のロックアウト(ストライキを含めると9回目)に突入したメジャーリーグだが、ロックアウト・デッドライン前のラスト3日間に成立した契約状況を球団別にまとめてみた。
膨大な数になっているのでマイナー契約は記載せず、メジャー契約だけにした。第3弾はアメリカン・リーグ(AL)西部地区。
MLB移籍/契約情報
第1弾で紹介したが、この冬はヤンキースの動きが鈍かった。CBSスポーツの記事でも「サイレントヤンキース」と評価し、最低グレードの「F」だった。
ロックアウト直前の数日間で、タイガースがハビアー・バイエズと長期契約を結んだり、レンジャーズがコーリー・シーガーと大型契約するなど駆け込み契約が目立った。
ロックアウト直前(11/29・30,12/1)に決まった契約
球団別にここまでの補強を評価しているCBSスポーツの記事を参考に補強評価も付け足した。
AL West
マイナー契約1件のみ。
※CBSスポーツの評価:B
▼アスレチックス
チャド・ピンダー 年俸調停を回避し、1年契約に合意
トニー・ケンプ 年俸調停を回避し、1年契約に合意
デオリス・ゲラ 年俸調停を回避し、1年契約に合意
※CBSスポーツの評価:B
ロビー・レイ 5年契約に合意
アンドレス・ムニョス 4年契約に合意
ケイシー・サドラー 年俸調停を回避し、1年契約に合意
※CBSスポーツの評価:B
ライセル・イグレシアス 4年契約に合意
マイケル・ローレンゼン 1年契約に合意
サム・セルマン 4年契約に合意
※CBSスポーツの評価:B
▼レンジャーズ
コーリー・シーガー 10年契約が成立
4件のマイナー契約
※CBSスポーツの評価:A
レンジャーズに目立った補強
この地区ではレンジャーズが活発に動いた。
レンジャーズは、この冬のスター遊撃手5人のうち、コーリー・シーガー、マーカス・セミエンとサイン。ほかにも先発右腕のジョン・グレイ、外野手(右翼)にコール・カルフーンを追加した。
当然、評価はAランクだが、個人の感想としてシーガーとセミエンのどちらか1人にして、その予算で右翼に鈴木誠也を獲得して欲しかったが、時間の制限もあり、選ぶのは鈴木自身の問題なので、どうにもできなかったのだろう。
カルフーンもガッツあふれるプレーは何度も見てきたが、ボールがバットに当たらない打者なので、鈴木の方がトータルで考えれば上だろう。
マリナーズも魅力的な補強
策士ジェリー・ディポートGMが今季行った補強は、サイヤング賞を受賞したロビー・レイで投手力の強化。パドレスとのトレードでユーティリティプレイヤーのアダム・フレイジャーを追加。そして最後に、リリーフのアンドレス・ムニョスの契約延長に署名した。
ロビー・レイが今後5年間、2021年シーズンのような成績を出せるのかは疑問だが、フレイジャーの追加は大きな戦力アップだろう。
エンゼルスは今後のトレードに期待
エンゼルスのペリー・ミナシアンは、ノア・シンダーガードやマイケル・ローレンゼンなど意外性のある補強を行った。シンダーガードはトーミー・ジョン手術からの回復途上で、大谷翔平並みに球威が復活するかは疑問符が付く。威力が戻ったとしても年間160イニングぐらいが精一杯だろう。
ローレンゼンも未知数。先発がダメならブルペンに回すのか、二刀流経験者ということで、マドン監督の起用法も面白そうだ。アーロン・ループをブルペンに追加して、コマ数は少ないもののアップグレードに成功したと言える。
おそらく、補強資金も少ないので、ロックアウト解除後は、トレードで先発ローテーションとブルペンのアップグレードに期待したい。
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