元日本ハムの右腕リリーバー、クリス・マーティンは現地19日、ブレーブスと2年間の契約に再署名した。チームの発表では2年総額1400万ドル(20年700万ドル、21年700万ドル)。19年の年俸は225万ドルだったので大幅アップしたことになる。
MLB移籍情報
16、17年に北海道日本ハムファイターズで通算92試合に登板して2勝2敗、防御率1.12の好成績を残したマーティンは18年にレンジャーズで3年ぶりにメジャー復帰。今季前半のレンジャーズでは38試合、防御率3.08。今夏にブルペン補強策としてブレーブスへトレードされ、地区優勝メンバーの一員だった。
ブレーブスでは20試合、防御率4.08(FIP1.63)。今季はレンジャーズとブレーブスで58試合、1勝3敗、防御率3.40、WHIP1.024、奪三振率10.5、与四球率0.8という好成績だった。
残念だったのは、ナショナルズとのナ・リーグ地区シリーズ(NLDS)第1戦で2点リードの8回から5番手で登板したが、投球練習中に左わき腹を痛めて緊急降板。大舞台で1球も投げることなく、マウンドを降りた。
ブルペンの整備進むブレーブス
ブレーブスは先日、ジャイアンツのクローザーだった左腕ウィル・スミスと3年4000万ドルで契約。ベテランの右腕ダレン・オデイ と1年225万ドルで再契約。
MAKING MOVES
— Hugh A. Scott III (@HASthe3rd) November 20, 2019
.@Braves look to upgrade their bullpen to elite status with the resigning of Darren O’Day and the acquisitions of Chris Martin & Will Smith #ATL pic.twitter.com/ljjF3rSohM
来季のブルペンは、ウィル・スミス、 マーク・メランソン、シェーン・グリーン、ダレン・オデイに今回のマーティンと地区3連覇に向けて実績のあるベテランたちを獲得し、早い段階で着々と整備している印象がある。
ブレーブスの補強状況
ブライアン・マッキャンは引退し、フランシスコ・セルベーリとタイラー・フラワーズの両方がフリーエージェントになった捕手が補強ニーズだったが、このうちフラワーズとは契約オプションを破棄したうえで、400万ドルの1年契約(バイアウト200万ドルを加えると600万ドル)で再契約を結んだ。
チーム内プロスペクトランキングの5位にシェー・ラングリアーズ捕手(22歳)と8位にウィリアム・コントレラス捕手(21歳)がいるが、彼が成長するまでにはベテランの力が必要で、ヤスマニ・グランダルや17年に捕手部門の「フィールディング・バイブル・アワード」などを受賞したマーティン・マルドナードが候補になっている。
ブレーブスはニック・マーケイキス外野手ともフラワーズと同様に契約オプションを破棄(バイアウト200万ドル)したうえで、400万ドルの1年契約を結んでいる。今季37本塁打のジョシュ・ドナルドソンにはクオリファイング・オファー(QO)を提示。彼もQOを破棄したうえで新たに契約を更新する可能性が高い。