ナショナルリーグのチャンピオンシップは、ドジャースのエース左腕クレイトン・カーショウの好投もあってドジャースが3勝2敗とし王手をかけた。
そのメジャーを代表する左腕とドジャースとの契約の話を紹介したい。
MLBの名物記者ジョン・ヘイマンによると、カーショウ側が「オプトアウトを行使するということは、ドジャースのフロントを含めたMLB関係者の一般的な認識となっている」という。
カーショウとドジャースの契約は残り2年(6500万ドル)と長くはない。契約金にこだわるタイプの選手ではなく、本人もドジャースというチームに愛着があるという事も伝えられている。
一方のドジャースも、これまでの実績などから、オーナーであるマーク・ウォルターが今春に「カーショウを生涯ドジャースの選手にしたい」という発言からでも分かるように、引き留め交渉をすることは間違いない。このままいけばドジャースの球史に残るようなレジェンドになりうる選手である。
来季31歳の若さと、メジャー11年間の実績は、サイ・ヤング賞3度、最優秀防御率が4度、最多奪三振3度、21勝のシーズンが2度という輝かしいものがある。
ベースボール・リファレンスのrWARで64.6。ファングラフスのfWARでも61.6。貢献度を両データサイトでみてもトップクラスだ。
ちなみに殿堂入り確実と言われているイチローのfWARが57.6。
ただ、腰に持病があって、この3年間は、16年149回、17年175回、18年161回1/3。年平均で約160イニングの投球回数にとどまり、先発投手の年200イニング以上というノルマは達成していないので、これまで以上の年俸は期待できない。
大方の予想どおり、最低でも3年間の延長を含む2019年から5年~6年の契約更新で、チームと選手の両方が選択できるオプションをつけた内容に落ち着くような気がする。